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パイロットと結婚するのは大変!どうやったら出会えるの?

コックピット

パイロット(航空機の操縦士)と言えば女性に人気の職業のひとつです。制服をパリッと着込んで颯爽と歩く姿に思わず「カッコいい!」と思ってしまうのではないでしょうか。
年収も高く、人数も多くないので出会いたいと思っても簡単に出会えるものではありません。今回はパイロットと出会う方法と共に、パイロットの生活などをご紹介していきます。

目次

パイロットの基本情報

遊覧飛行

パイロットとひとことで言っても実はいろいろな人がいます。またどうしてパイロット出会うのが難しいのかという現実が良く分かる資料について見て行きましょう。

パイロットは旅客機の操縦士とは限らない

パイロットというとJALやANAの操縦士を思い浮かべますが、他にも遊覧飛行などのヘリコプターのパイロットもいれば航空自衛隊所属のパイロットも存在します。パイロット=旅客機の操縦士ではないという事はまず覚えておいてください。ヘリコプターや小型機で依頼を受けて操縦する人も職業はパイロットなのです。

パイロットと聞いて浮かれていたら旅客機の操縦士ではなかった…とあからさまにがっかりしては相手に失礼ですので、余談ではありますが少し説明させていただきました(自衛隊勤務の人は自衛隊員と言うのではないかと思います)。

日本にパイロットはどのくらいいるの?

エアラインの操縦士は航空法という法律で定められた「定期運送用操縦士」という資格を持っている人に限られます。公益財団法人「航空輸送技術研究センター」の『第24回航空輸送技術講演会要約集(平成29年度)』によると、パイロットの数は以下のようになっています。

パイロットの人数

多くの場合、旅客機は機長と副操縦士が乗り込みます。フライトの時間が長くなる時は3人になることもありますのでずいぶん少ないように思えますね。副操縦士が経験を積んで機長となるので、副操縦士が少ないという事は「若い人が少ない」という事でもあります。今後の需要を考えると厳しいという理由から、航空会社全体でパイロットを増やそうという動きが出ています。そうなると出会う確率も若干上がるかもしれません。

パイロットってどうやってなるの?

パイロットになるためにはいくつか方法があります。一般的なのは「航空大学校」という日本で唯一の公的な操縦士教育訓練機関に入学するか、パイロット養成コースがある大学に入学することです。このコースのある大学はいくつかありますが、東海大学は歴史が長く有名です。その他には航空会社のパイロット養成コースに入るルートもありますが、こちらは倍率が100を超えることもある超難関となっています。数は少ないですが、自衛隊からの転職や海外で資格を取って航空会社に入社する場合もあります。

パイロットになる方法

航空大学校も倍率は10倍を超える難関です。令和4年度の募集要項を見ると定員は108人ですから難しいことは間違いありません。入学すると全員が寄宿舎で生活することになります。在学中には審査や試験がいくつもあり、合格しないと退学になるという厳しい環境に身を置くことになります。

航空会社のパイロット養成コースの場合には「パイロット訓練生」として地上勤務をしながら様々な知識を学ぶのでこちらもハードなスケジュールをこなしていきます。

いずれのコースも航空会社に入社後にも身体検査や数々の審査に合格しないとパイロットとして活躍することはできません。

パイロットの生活ってどんなもの?

パイロット

パイロットとお付き合い、もしくは結婚する場合、相手の職業の特殊性を良く理解しておく必要があります。また、気になる収入面についても見て行きましょう。

パイロットの勤務は不規則

パイロットの生活は不規則です。国内線の場合は一日に2~4回のフライトをこなす日もあり、到着地に宿泊することも珍しくありません。勤務時間も一往復するだけなら短いですし、二往復するなら長くなります。

国際線の場合はフライト時間が長いので勤務時間もおのずと長くなります。海外旅行に良く行く人なら分かると思いますが、ヨーロッパなどでは直行便でも12時間程かかりますよね。ただし、国際線は距離が長い分、パイロットが二人ではなく三人で勤務に当たるため、途中で休憩や仮眠も取ることができます。

フライト前にはミーティングなどがあるので、飛行機に乗っている時間だけが勤務という訳でもありません。
休日はやはり不規則ですが月に10日ほどあるので会社員と変わりません。ただ、フライトは必ず朝から出発するとは限りませんので、勤務時間もフライトに合わせて昼からだったり夜からだったりする場合、ゆっくりと出勤することもあります。

機長になるまでも厳しい道のりが続く

入社したパイロットはまず副操縦士になるために勉強をしなければなりません。大学(航空大学校も含む)を出て航空会社に入社した場合も地上勤務をしながら座学や訓練を受ける日々が続きます。一般的には20代後半に副操縦士になり、30代後半から40代で機長になる人が多いようです。

つまり、いわゆる結婚適齢期には副操縦士として機長を目指して勉強中の場合がほとんどかもしれません。副操縦士になるのも大変ですが、機長になるためにも必要な資格を取らなければなりませんので忙しいことに変わりはないと言えるでしょう。

パイロットは高収入?

高収入な職業として知られるパイロットですが、実際のところどのくらいの年収があるのでしょうか。厚生労働省の『令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況』によると、パイロットの収入は企業規模別に以下のようになっています。

パイロットの年収

全ての企業規模で5位以内にランクインしていますので高収入な職業であることは間違いありませんが、規模によって差があるのは事実です。千人以上はいわゆる大手キャリアのほかにLCCなども含まれていますが、LCCのパイロットの年収は平均で900万円~1,200万円と言われていますので、やはりJALやANAなどの方が給与は高く福利厚生なども充実していると言えます。

100人以下の企業のパイロット?と思う人もいると思いますが、最初にお話したようにパイロットは旅客機だけを操縦している訳ではありません。遊覧飛行の他にも空撮や農薬の散布、木材などの運搬なども行っています。またテレビ局などでは民間のヘリコプターをチャーターすることが多いのでそういった需要もあります。また、個人で資格を取得する場合に操縦訓練を指導するのもパイロットです。

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パイロットと出会うには

ホテルのカウンター

パイロットはクルー以外との接触があまりなく、機長になるまでには非常に忙しい生活を送るため出会いがあまりありません。そんな中でパイロットと出会うためにはどのような方法があるでしょうか。

パイロットと接する職業に就く

パイロットの結婚相手で一番多いのはCA(キャビンアテンダント、いわゆるスチュワーデス)です。最も確実な方法はCAになることだと言えるでしょう。その他ではグランドホステス(空港の地上勤務)やエアラインに就職するのもひとつの方法です。また、空港には様々な仕事をしている会社がありますので、そういった会社に就職するという方法もあります。羽田空港を例にとると、建物の中には各エアラインや各社共有の食堂や売店などがあり、空港職員であれば誰でも利用できます。空港によって異なる可能性もありますが、出会う確率は高いでしょう。

また国際線が発着する空港では外国人パイロットと出会う可能性もあります。必ずしも日本人でなくてもいい…と考えているなら空港で働くのは選択肢として決して悪くありません。

パイロットや訓練生と会う場所で働く

パイロットはフライトの後、現地で宿泊するホテルが決まっていることが多いです。ですのでそのホテルで働く、もしくはその近辺のパイロットが集まるバーなどの飲食店に勤めるというのも出会うきっかけになるかもしれません。
パイロット訓練生であれば、訓練所の近くのお店で働くという手もあります。

CAなどの友人に紹介してもらう

友人・知人がCAなどの場合は合コンや紹介をしてもらうという方法もあります。一般的にはこちらの方が確率は高そうですね。ただ相手が忙しい身であることから、男性側のスケジュールに合わせることが必要になってきます。

結婚相談所やアプリで探す

ツテがないという場合は結婚相談所や婚活アプリを利用することもひとつの方法です。ただしパイロットは以前から付き合ってきた恋人や職場の関係者と結婚する以外では、婚活は機長になってからする場合が多いようです。ですので年齢は比較的高めになる可能性は否定できません。

下のグラフは前出の『第24回航空輸送技術講演会要約集(平成29年度)』の資料から引用したものですが、見て分かるとおり機長になるのは30代後半以降の場合が多いのでそのあたりは良く覚えておいた方がいいかもしれませんね。

パイロットの数

まとめ

結婚相手として人気のパイロットですが、絶対数が少ないという点で非常に出会うのが難しいというのが事実です。上の表では副操縦士と機長のみが記載されていますが、20代にはここにパイロット訓練生の数が上乗せされます。しかし、訓練生の全てが副操縦士になれる訳ではありません。

しかし、先ほどもお話したように、今後も旅客機や貨物機の運航は増えると予想されています。バブル崩壊後に新規採用を見合わせた企業が続出し、その後社内の人員の年齢のバランスが大きく崩れたという経験をした企業も少なくありません。パイロットの人たちの安全のためにも、そしてパイロットと結婚したい女性たちにとっても、もっとパイロットが増えるといいなと思います。

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