結婚相談所でお見合いのサポートをしていると、公務員男性と公務員を希望する女性とのお見合いを数多く目にします。それを見るたびに、公務員男性ほど「こういう相手を望む、逆に望まない」という傾向がはっきりしている職業は少ないなあ…と感じます。意外にも自分に自信を持っている女性ほど、そうした相手の傾向をあまり考えず「ありのままの自分」で勝負してしまい、失敗して首をひねるケースが多いんですよね。
今回は落とし穴にはまりやすい、公務員男性の苦手とする女性のタイプについて書いてみました。
公務員男性の特徴・属性
公務員の男性は、真面目で控えめな人が多いようです。結婚相手にも自分と似た考え方の女性を選ぶ傾向があることを理解しておきましょう。
子供の頃から真面目だった?
公務員になる男性は、子供のころから親や周りの期待に応えるため、まじめにコツコツ頑張ってきた人が多いのでは?と感じます。もちろんほかの高学歴のエリート(医師や弁護士など)もある程度同じことが言えるのですが、公務員の場合は勉強面だけでなく周りとの協調やモラルなどの面でもそういった感じを受けます。
子供のころ、クラスでもどちらかと言うと真面目でおとなしいタイプの男性が公務員になっていることが多い、と考えると分かりやすいのかなと思います。そして、同じタイプの女子を好み、逆に正反対のタイプの女子(ワイワイみんなで騒いでいるタイプ)は、少し苦手だったのではないでしょうか。
周囲の期待に応えようと努力する
こうして育ってきた公務員男性の多くは、「真面目であれば間接的に勉強などで成果が返ってくる」「真面目であれば直接人からもそれを評価してもらえる」という成功体験をたくさん積んできたのでしょう。大人になってからの対人関係や結婚なども、その延長線上に置いて考える傾向があります。
公務員男性の結婚願望がかなり強いのは、「そろそろ結婚して身を固める」ことが親や周囲の期待に応えることでもあるからです(かなり早期に結婚する人が多いです)。
また結婚相手は「自分が好きになれる相手」と同じくらい「周りから見てお似合いだと思ってもらえそうかどうか」という点を重視しています。
良くも悪くも周りの目を気にするタイプが多い分、相手に期待する要素もわかりやすいと言えますね。
公務員男性が苦手なタイプとは(外見編)
公務員男性は保守的な男性が多いと感じています。外見でもそのことに気を付けないと、一目でアウトと言われかねません。
派手な外見の女性
多くのケースを見てきて間違いなく言えることは「派手なタイプの外見の女性は敬遠されやすい」ということです。特に第一印象(お見合い)などでは致命的になるケースがあります。
胸元のあいた服など露出が多い服装や明るすぎる髪の色、巻き髪などのヘアスタイルや、派手なバリッとしたメイクの女性は苦手です。ブランド物を多く身につけるのも、公務員男性にはマイナス印象が大きいと思います。これは派手=浪費と決めつけられてしまう可能性が高いからです。
女性本人はつまらないと感じても、少し地味でナチュラルな感じの女性が好みの男性が実際に多いのです。「クラスで真面目に勉強していた大人しい男子」が相手と考えれば理解していただけるのではないでしょうか。
女性自身は「女性誌の表紙に出てくるような自信に満ち溢れ、笑顔で輝いている女性」になりたいと感じ、また男性もそういう女性が好きだろうと考えているはずです。ところが多くの「マジメ男子」は、いきなりそれを見せられてしまうと「釣り合わない派手さ」と取られてドン引きしてしまうので注意が必要です。
派手な女性と付き合っていると思われたくない、という意識
男性自身の好みもありますが、「こういう派手な人と付き合っていると思われたくない」という意識を持っていることが多い事も、派手に見える女性を避ける一因となっているようです。
休みの日にデートをしているところを上司や同僚に見られてしまい、出勤してからそのことを誰かから言われたとしましょう。その時、男性が気にするのはデートをしていたことではなく、一緒に居た女性がどのように評価されるかではないでしょうか。「ずいぶん派手な女性と歩いていたよね?」などと言われてしまったら非常に恥ずかしいと考えてしまうでしょう。
どこで誰に見られているか分からないので、一緒に歩いていて「釣り合いが取れている」と思われる女性を選んでいる…と思っておきましょう。
公務員男性が苦手なタイプとは(性格・会話編)
内面的にも保守的な考え方が強いのが公務員男性です。その点にも注意しなければなりませんが、他にも気を付けたい事があります。
自己主張が強い
ズバリ、「我が強くワガママに見える女性」はドン引きされる傾向があります。これは公務員に限ったことではありませんが、公務員は特にその傾向が強いと思って間違いありません。真面目で堅実な分「この人は自己主張が強いな」と第一印象で判断されてしまうと、それだけでお見合いの残り時間は消化試合…という可能性もあるのです。
公務員になる男性は保守的な傾向が強く、「女性らしさ=一歩引いた控えめな姿勢」という考え方があるようです。その考えから外れた女性に対しては臆病になってしまうこともあります。ですから、リーダー気質で仲間とワイワイ騒ぐのが好きな女性は「派手」と思われて敬遠されがちです。
また、相手より先に自分の好き嫌いや価値観を熱く語ったり、最初からグイグイと押すような言動をしてしまったりしても、同じように引かれてしまう可能性が高いので注意したいものです。どんな男性でも、ある程度親しくなって信頼関係を築けていれば、女性のいろいろな面を好ましく、短所を短所と思わなくなるかもしれません。しかしお見合いなどではそれを期待するのは難しいですから、最初は控えめに相手に合わせていく事が大切です。
学歴・学校名の話をする
意外かもしれませんが、公務員男性の前では「学歴・学校名の話」はNGだと思っておきましょう。ごく一部のエリートを除けば、公務員は職場でも学歴で区別されていることが多いものです。学歴でコンプレックスを抱いている男性も意外なほど多く、何の気なしに学歴の話題を出しただけで不機嫌になることも多いものなのです(特に国家公務員の男性は多いです)。男性の方から話してこない限りは触れないのが無難です。
また、仕事の内容についてあれこれと聞くのも良い印象を持たれません。公務員は守秘義務のある仕事をしていることも多く、職場や仕事について外部に漏れることがないように非常に気を使っている場合も少なくありません。仕事の話自体がダメという訳ではありませんが、話題作りのために詳しく聞き出そうとしたりするのは避けた方が良いでしょう。
公務員という肩書に反応する
これはほかのエリート男性にも言えることですが、「ステータスがあるから(収入があるから)興味を持たれているんだ」と相手が感じてしまうと引かれてしまいます。公務員男性は「婚活市場で狙われている」と少なからず自覚しているのです。例えば初対面で「公務員なんて、安定していてすごいですね!」と言っただけで、公務員だから近づいてきたのかもと警戒してしまうこともあります。
あまり気にしすぎてしまうと何を話していいのか分からなくなってしまいますが、その場では「相手が公務員であるということを一瞬忘れて」接するのがいいのではないでしょうか。相手も「肩書ではなく一人の男性として自分を見てほしい」と思っているものです。
真面目さや謙虚さを美徳とする公務員(まとめ)
真面目で派手さを苦手とする公務員男性とお付き合いを希望するのであれば、そういった傾向を「プラス要素」と考えることが大切だと、話をする中で感じています。
謙虚さや真面目さは公務員にとって美徳
お話してきたように、公務員になる男性はまじめで大人しいタイプの男性が多く、その真面目さや努力で成功体験をしてきています。その一方でそういう大人しい自分にコンプレックスを抱き、自己評価を下げてしまっている人も多いのです。
しかし、彼らにとって真面目で謙虚であることは大切な事でもあります。そういった部分を重視して高く評価することは、「共感してもらえると喜んでもらいやすい」部分でもあると感じています。真面目さ、おとなしさ、口下手な部分を誠実さの表れとして「プラスで取ってほめて、共感する」ことができれば、同じ価値観を持ってくれる女性として安心してくれることでしょう。また男性も自信を持つことができて好感を抱いてくれることにもつながるのではないでしょうか。
婚活の現場で大切な事とは
今回は「これはNG」という負の側面から書いてきました。あまり細かく考えすぎるのは良くないですが、公務員男性の場合はこういった傾向が強く、とても分かりやすいので目についたものを挙げてみました。
人として共感できる、好きになれる部分をいち早く見つけて共感していくことは公務員に限らず「一期一会」の婚活の現場ではとても大切なことです。相手も人それぞれではあるのですが、ぜひ参考にしてみてください!