婚活で意気投合した相手と実際にデートをすることになった時、デートプランはどちらが考えますか?
「そんなの男性がするに決まっているでしょう?」と思っていたら、期待外れに終わるかもしれません。というのも、今どきの男性は「自分がリードをしたい」と思っていない可能性大なのです。
デートのリードは難しい?
デートのプランニングと実行は1人で決められるものではありません。どこがそんなに難しいのかを考えるためにチャート化してみましたので一緒に考えて行きましょう。
デートの準備は意外と面倒
婚活にデートは欠かせませんよね。しかしデートを成功させるにはプランニングが大切です。これを簡単に図にしてみるとこんな感じになります。
男性がリードをすると仮定すると、まずプランや日時を決めて女性に確認し、下調べやお店の予約などが必要な場合は行って再び確認、問題がなければ完了となります。青は男性が考える部分、緑は女性がジャッジする部分となります。見て分かるとおり、女性が「それはちょっと・・・」と言えばやり直しになるので意外と面倒ですよね。リードの基本は旅行のプランナーか、何かの幹事と同じともいえます。
それは大げさなと思う女性も多いと思いますが、なんとかデートを成功させようとする男性にしてみればそれに近いと考えていいのではないでしょうか。この時点で段取りが悪いと女性は既に「がっかりモード」に突入してしまうからです。
プラン実行中でもジャッジは続く
当日はOKとなったプランでデートが始まりますが、何もかもが思った通りに進むとは限りません。例えば下調べをしておいたのに道に迷ってしまったとか、この辺りでお茶を飲もうとしていたのに目星をつけていたカフェがいっぱいで入れなかった…などなど。予定外の事が起きるとき、その対応について女性のジャッジは下されて行きます。対応がまずければ女性の好感度は下がり、それが続けばイライラしたり、がっかりしたりするのではないでしょうか。男性は男性でおろおろしてしまい、ますます正常な判断をすることができなくなってしまい、デートが終わるころにはすっかり自信をなくしてしまっていることでしょう。
婚活で完璧なリードは難しい?
婚活市場には「今まで女性とお付き合いしたことがほとんどない」という男性も数多く存在しています。そのような男性も女性は男性にリードされたいと思っていることを知っており、なんとか頑張ろうと努力しているはずです。しかし、予定外の出来事が起きた時には、スムーズに「じゃあこっちにしようか」「〇〇でもいいかな?」といった対応を取るのは難しいと考えた方がいいでしょう。また何度かデートを繰り返していても、本当はリードをするのが苦手だったり、たまには女性に任せたいと思ったりする男性も少なからずいるようです。
リード+エスコートで頭がいっぱい?
さらにリードを難しくしているのが、リードとエスコートを同時に求められることかもしれません。
リードは「リードする人=リーダー」で、デートでいえばプランを練って、そのプランをスムーズに進行させて、何かあった時は対処を行うことです。
一方エスコートは女性に付き添うことで、例えば車道側を歩くとか入口で女性のためにドアを開けてあげるといった行動をさします。「レディーファースト」を考えれば大体あっていると思っていいでしょう。
エスコートとも呼べませんが、例えばエレベーターで我先に乗って後ろにまだ人がいるのに「開」のボタンを押さずに扉に挟まれそうな人を見かけたことはありませんか?一部のデパートなど自動ドアでない重い扉の近くにベビーカーや体の不自由な人がいても、先回りしてドアを開けてあげるくらいのことはしてもいいのではないかなと思うことが度々あります。これは女性にも言えることですが、こういったまわりへの気遣いが少々欠けていると感じています。
リードで頭がいっぱいなのに、普段からやり慣れないちょっとした気遣いも求められると、それだけでパニックになってしまう男性は意外と多いのではないでしょうか。
男性はデートのリードが負担?
世の中では「女性差別」という言葉をよく聞くようになりましたが、男性にも「男性差別じゃないか?」と思うことがあるようです。
デートをリードして欲しい男性が4割!?
少し前のデータになりますが、2015年にマイナビウーマンがWebで行ったアンケートによると、「自分がリードしたいほう」と答えた人は59.1%、「自分はリードされたいほう」と答えた人は40.9%だったそうです(マイナビウーマン『男の本音!恋愛では女性をリードしたい?それともリードされたい?』より引用)。
リードしたいと考える男性は、「男ならこうあるべき」という考え方が強い人が多いようです。例えば「デートでリードするのは男の役目」と考えていたり、ついてくる(男性を立ててくれる)女性が好きだったりと理由はさまざまですが、彼らが考える男性像は「強く頼りがいがある」という点では同じなのではないでしょうか。
ただ、中には「仕切られるのが嫌いだから」とか「デートは自分が楽しみたいから」という考え方の男性もいるようです。
一方、リードをして欲しいと考える男性の心中はもう少し複雑かもしれません。「リードする自信がないから」「リードをしてくれる女性が好きだから」という人もいれば、「プランを考えるのが面倒だから」とか「依存されているようで嫌」という人もいます。
いずれにしても、リードされたいと思っている男性が4割もいるという事は覚えておいた方がいいかもしれません。
「こうあるべき」に縛られる男性たち
一般社団法人Lean In Tokyoが令和元年10月に行った『男性が職場や学校、家庭で感じる「生きづらさ」に関する意識調査』では、20代、30代の男性が最も「生きづらさ」や「不便さ」を感じているのは「デートで男性がお金を多く負担したり女性をリードすべきという風潮」だと答えています。最近では女性差別やセクハラといった女性に関する話題が多い中で隠れがちですが、女性が「女性はこうあるべきだ」という考え方を押し付けられることを嫌うように、男性も「男性はこうあるべき」という考え方に息苦しさを感じているのではないでしょうか。
※Lean In Tokyoのサイトより引用
男性のリードに期待しすぎないのが婚活デート成功の秘訣
リードがうまいか下手かは経験によっても変わってきます。リードされたいという女性の気持ちも分かりますが、婚活では女性とのお付き合いの経験がない男性もいるため、期待はほどほどにしておいた方がうまくいくこともあります。
女性がリードされたい理由とは
デートプランもなく、食事をしようと思ってもどの店もイマイチだしなぁ…なんてやる気のない態度を見たら「この人、リードもまともにできないの?」と思ってしまいますよね。「この後どうする?」とか聞いてこないでよ!と内心イライラする女性も多いはずです。
女性が男性のリードに期待するものは、きちんとした仕切りであり、何かあった時に決めてくれる決断力ではないでしょうか。プランも立てられず、実行力もなく、レストランで何を食べるかもなかなか決められない…となれば、女性としては「本当にこの人は大丈夫なのかしら?」と思いたくなっても仕方がないかもしれません。
また同時に、自分のために色々考えて喜ばせようとしてくれる男性の態度が嬉しい、ということもあるでしょう。自分のために努力をしてくれることが「愛されている」「大事にされている」という満足感につながっているとも考えられます。
過度な期待は失敗のもと?
先ほどもお話したように、婚活では女性に慣れていない男性も多いのが事実です。リクルートブライダル総研のアンケート結果によると、恋愛経験のない男性は20代で約40%、30代で30%いることが分かりました。女性に慣れていない男性は、女性の反応が良くなかったらどうしよう…とマイナスに考えてしまうことも多く、自分から積極的にリードしようとできない可能性が高いといえます。
最初はアプリやパーティーを利用していても、女性と話をしようとすると頭が真っ白になってどうしていいか分からなくなる…といった男性は早々に結婚相談所に婚活の場を移すことも考えられます。そのため、特に結婚相談所で知り合った男性にはあまりリードを期待しない方がいいのかもしれませんね。
相手の対応で判断することも大切
男性がリードしたいと考えていて、実際に上手であれば一番いいことは間違いありません。しかし、気持ちではリードしたくても実際には慣れていなくてオロオロすることもあります。特に最初の頃は「リードは男性がするもの」という考えが刷り込まれていて頑張ろうと努力する男性は多い事でしょう。もし、相手がリードに慣れていないようであれば、①自分が提案という形でアシストをする、②頑張ってくれていることに感謝して笑顔で待つ、といった方法を取ることが考えられます。
男性は意外と繊細で、真面目な人ほど失敗を極端に恐れていることがあるようです。ですから最初のデートではとりあえずリードは男性に任せて、リード以外の部分を良く見るようにしてください。リードがうまいか下手かだけで決めてしまってはもったいない相手であるかもしれないことを忘れないようにしましょう。
その上で、もう一度会ってもいいかなと思えるのであれば、もう少し踏み込んだアドバイスをしてもいいですし、「次は私が〇〇へ行きたいので一緒に行ってくれませんか?」と自分がリードをする側に回るのもアリだと思います。
リードが下手であったとしても、その男性も女性に楽しんでもらいたいという気持ちを持っていろいろ考えている事は評価してあげて欲しいところです。
まとめ
男性が草食化したと言われてからずいぶん経ちますが、男性が多めに出したりリードしたりすることを苦痛だと考えている人が多い事に少々びっくりしました。以前は女性の仕事は補佐的なものが多く、お給料も男性の方がずっと高かったために「デートで男性が出すのは当然」という考え方も分からなくもなかったのですが、今では男性より稼ぐ女性も少なくありません。立場が同じなら、出すお金もリードも同じでいいという考え方は間違いではないでしょう。また、女性が男性に期待するように、男性も「女性が自分の事を考えてくれているか」という気持ちを持っている可能性もあります。
正解のない問題ですので、やはり2人で一番いい方法を探すことも大切だと思います。
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