結婚するなら高収入の男性がいい!と思っている女性は少なくないのではないでしょうか。女性のライフスタイルは結婚や出産などにより変化が大きく、やはり男性の収入に頼らなければならない時期もあるのが現実です。
しかし、婚活で「高収入の男性」を探すのはなかなか大変です。あまり年収にこだわりすぎると思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
では、婚活で確実に高収入の男性と出会うためにはどうしたらいいのか考えて行きましょう。
高収入っていくらから?
ひとことで高収入と言っても、500万という人もいれば1千万という人もいます。「高収入は○○万円から」という明確な基準はありませんので、ちょっとここで考えてみたいと思います。
男性の平均年収は540万円
国税庁の『令和元年分民間給与実態統計調査結果』によると、男性の平均年収は540万円となっています。この金額は年齢や正規・非正規も合わせた男性の平均値なので、目安のひとつとして考えるのが妥当でしょう。
では一般的な給与所得者の年収はどのくらいだと思いますか?下のグラフは同じ調査から作成した5歳ごとの平均年収を示したものです。このグラフは水色の棒グラフが男性全体の平均年収を、折れ線グラフが企業規模(資本金)による年収を表しています。このグラフで見ると、全体平均で平均年収540万円を超えるのは40~44歳となっています。しかし、資本金が10億円を超える企業では30~34歳でこの平均年収を超え、約600万円程度になることが分かります。
絶対とは言えませんが、見て分かるとおり企業規模が大きくなればなるほど年収のカーブは右肩上がりになります。ただし、国税庁の『会社標本調査結果(令和元年度分)』によると資本金10億円以上の法人(単体法人)は日本に5,878社しかなく、全体のたった0.21%となっています。ここでいう単体法人とは、グループ企業のトップである親会社のことを意味しています。持ち株会社(例:〇×ホールディングス等)は含まれていません。
未婚率から考える高収入
次に男性の初婚年齢を考えてみましょう。厚生労働省の『令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況』によると、男性の平均初婚年齢は31.0歳です。しかし、厚生労働省の『平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況』のデータを細かく見てみると、最も結婚(初婚に限る)している年齢は27~28歳となっています。グラフに使用したデータと平均初婚年齢には年度に差がありますが、単純にこのグラフで計算すると31歳までに男性全体の実に63.4%が結婚していることになります。
ここで前項の年収とこの初婚件数のグラフを見比べると、もっとも多い27~28歳の年収は350万~500万円という事になります。もちろん年収グラフは平均ですから、27歳でもっと高収入の男性がいないわけではありません。しかし、現実的に見れば、20代の男性のほとんどはいわゆる平均年収に届いていないことは間違いないでしょう。もっと高収入の男性を狙うのであれば、男性の年齢が上がるのを待つことになります。しかし、年齢が上がれば上がるほど初婚男性の数は減っていきます。
30代の男性であれば平均でも年収600万という人が出てきますが、資本金10億円以上の企業は0.21%ですので現実的には非常に少ないと言えるでしょう。もちろん、結婚時に年収が高いに越したことはありませんが、この先の「伸びしろ」についても考えていく事が必要ではないでしょうか。
婚活で出会う「自称高収入男性」に注意
アプリで医者とマッチングしたけれど、実は職業を詐称していた・・・などという事は珍しくないようです。「自称高収入男性」を避けるためにはどうすればいいでしょうか。
婚活アプリや婚活パーティーの自己申告は信じてもいいの?
アプリやパーティーでも年収を書く欄がありますが、その数字を鵜呑みにするのは少々危険です。自己申告の場合が多いため、いくらでも盛れてしまいます。場合によっては年収、職業、学歴だけでなく、既婚者が独身と偽っている場合も少なくありません。
もちろん、入会に際して証明書を提出させているアプリやパーティーもあります。ただ免許証などでは年齢はごまかせませんが、年収や職業については調べることは難しいでしょう。また、社員証などを提出させた場合でも転職してしまったら、わざわざ修正する人はそう居ないと考えられます。
残念ながら、コロナ禍でマッチングアプリを利用した結婚詐欺や既婚者の流入は増えているようです。実際に詐欺事件で逮捕者も出ていますので、手軽である分、よくよく注意することが大切になります。
関連記事:そのプロフィール、丸ごと信じて大丈夫?婚活では「確認すること」が大切
証明書の提出で安心度アップ
結婚相談所では収入を証明するための書類(一般的に収入証明書と呼ばれています)を義務付けていることがほとんどです。また、一部のアプリでも証明書の提出が必須である場合もあります。多くの場合、「所得証明書」「課税証明書」「源泉徴収票」といったものが利用されており、一般の会社員でも年収が2千万円を超える場合は確定申告が必要になるため「確定申告書」も対象となっています。
これらの書類は企業や公的機関が発行するものなので嘘をつくことはできません。年収で騙されるのが嫌な場合は結婚相談所か、証明書の提出を義務付けているアプリや、受付できちんと確認を行っている婚活パーティーを利用するのが賢明です。
その他の証明書の提出があるのが望ましい
紛れ込んだ遊びたい既婚者や詐欺師と出会ってしまい、心身ともにダメージを負ってしまう女性は少なくありません。忙しい中で時間をやりくりしながら婚活をするだけでも大変ですから余計なストレスがかかるのは勘弁してほしい…というのが本音ではないでしょうか。
結婚相談所やアプリ、パーティーなどでも収入証明書の他に「独身証明書」や、医師や弁護士などの場合には「資格証明書」の確認がなされている場所での婚活がもっとも安心できると言えるでしょう。単身赴任であれば自宅に女性を招き入れることも可能ですし、医師や弁護士であれば仕事内容を口でごまかすこともできてしまいます。疑いながら婚活をするのが嫌だという場合には、こういった証明書の提出が確実に行われているところを選ぶのが安心です。
高収入男性と婚活で出会うために
自分が年収1千万円以上の人がいいと思っても、実際に出会えるかどうか、また相手とカップルになれるかどうかは自分でどうにかできるものではありません。しかし、できることをやっておくことは大切ではないでしょうか。
収入での線引きはほどほどに
最初にお話したように、年齢が若い男性は全体として収入は低めです。例えば「35歳以下で年収1千万の男性」という条件を出してしまうと、出会う確率が極端に低くなってしまうことを頭に入れておかなければなりません。現実的に「その収入は難しいのでは・・・?」という男性を追いかけてもなかなか結婚にたどり着かないということも多くなってしまいます。
ある程度年齢が若いのであれば、現在は1千万なくても、今後1千万を超えることが可能なラインの男性を狙う方が確実だと言えるでしょう。職業や就職先、給与形態など様々なデータを分析することも必要になってくるかもしれません。医者は高収入で有名ですが、弁護士などの場合は弁護士事務所の社員なのか、自分で事務所を持っているか等でも収入は変わってきます。また、会社員でも業種などによって大きく年収が異なることもありますので調べておくことも必要かもしれません。
関連記事:会社員はみんな同じじゃない!年収は業種や規模でこんなに違う
相手にも選択肢があることを忘れずに
高収入な男性は婚活市場で非常に人気があります。人気があるという事はライバルが多いということですから、どの女性を選ぶかという選択権は男性側にあると考えるべきでしょう。
そのためには「選ばれる女性」であることが必須条件になります。もちろん男性にも好みがありますから、若くて美人でも必ず選ばれるとは限りません。ただ、最初から「この人はないな」と思われないように自分を磨く必要はあるでしょう。メイクやファッションだけでなく、教養やマナーなどにも目を向けて「ステキな人だな」と思ってもらえるように努力を怠らないようにしたいですね。
相手を見定める目も養おう
アプリやパーティーなどを利用する場合には、「相手が本当に嘘を付いていないか」という事に注意する必要があります。メールやLINE、デートの最中に「あれ?」と思ったりモヤモヤしたことが出てきたりした場合には、立ち止まって考える時間を取りましょう。
心に引っかかることというのは、言ってみれば「自衛本能」なのではないかと思います。あの時もっとちゃんと考えていれば・・・という事にならないように、気になることがある時はきちんと確かめるといった対処をする方がいいでしょう。この婚活コラムにも、遊び目的の男性の見分け方についての記事がありますので参考にしてください。
関連記事:「体目的の男性」のありがちな行動とは?相手を知ってしっかり回避しよう
まとめ
ここまで読んできて「絶対に出会えないんじゃないか・・・」と思った人もいるかもしれません。でも実際に高収入の素敵な男性と結婚している女性は少なくありません。例えば状況が変わって、今まで結婚するつもりがなかった男性が婚活を始めたという場合もあるのです。
誰にでも「そばに誰かいてくれたらなぁ」とか「結婚したいなぁ」という感情がふと湧いてくることはあるものです。結婚はご縁で巡り合わせですから、そういったチャンスを逃さないように頑張って下さい。
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