恋愛している期間が長くなると「そろそろプロポーズしてくれてもいいのに・・・」と思うことがありますよね。婚活で知り合った相手でも何となくそういうそぶりを見せなくて、遊び目的ではないようだけど婚活してたんじゃないのかしら・・・?などと不安を感じる女性も少なくないのではないでしょうか。
出産という縛りがないと考えている男性は、女性よりも「結婚したい」という意識が弱いようです。
今回は統計からみる現実と、対策について考えてみたいと思います。
なぜ彼は結婚する気にならないの?
自分を好きだと言ってくれるのに、結婚しようとは言ってくれない男性にやきもきしている女性は少なくないかもしれません。しかし男性もいつかは結婚したいと思っているようですが、なぜ今ではないのでしょうか。
いつかは結婚したいと思っているけれど・・・
国立社会保障・人口問題研究所の『第15回出生動向基本調査(2017年発表)(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書』によると、2015年の調査で18歳から34歳の男性に「結婚の意思」を尋ねたところ、「いずれ結婚するつもり」と答えた人が85.7%と圧倒的に多く、「一生結婚するつもりはない」の12.0%を大きく引き離しました。一生結婚するつもりはないという人が増えているのは事実ですが、大多数の男性は結婚自体を否定している訳ではないという事が分かります。
「いずれ結婚するつもり」と答えた大多数の男性の考え方をもう少し詳しく見てみると、「ある程度の年齢になるまでに結婚するつもり」と答えた人の方が多いものの、「理想的な相手が見つからなければ結婚しなくてもいい」と考えている人も4割を超えていることが分かりました。
答えた人が独身である以外は全く不明ですが、男性は「自分が結婚したいと思う相手と出会うまで結婚しない」と考える人が多いのは事実のようです。
結婚に利点はないと考える男性は増加中?
では、独身男性は結婚自体に利点(メリット)があると考えているのかどうかを見て行きましょう。同じ資料によると、結婚には「利点がある」と考えるのは女性の方が多く、男性とは10%ほど差が出ています。また、その差は大きくなる傾向にありますので、結婚に利点はないと考える男性が増えていることは間違いないようです。
一方、独身に利点はあるかと尋ねたところ、男女共に8割以上が利点があると答えており、最も回答の多かったメリットは「行動や生き方が自由だから」というものでした。
独身としての利点は男女共に感じているものの、結婚の利点の感じ方には差が出てくるのは興味深いところです。
男性が結婚したいと思わない理由とは
同じ調査では独身にとどまっている理由も尋ねています。男性(25~34歳)が現在結婚していない理由を見ると、大きく分けて「結婚しない理由」と「結婚できない理由」の2つがあるようです。
結婚しない理由
自分の意思で結婚しない男性の主な理由を挙げてみました。回答が多い順に並べていますが、恋人がいても結婚しようと言い出さないのは多くがこちらのパターンではないかと考えられます。
◆結婚したいと思える相手に出会えない
先ほどのアンケート結果にもあったように、「結婚したい」と思える相手に出会っていないからまだ独身でいる、という男性は多いようです。ただし、どんな相手ならば結婚したいのかと言われると、もしかしたら本人も分かっていないことも多いのではないでしょうか。また結婚しない理由として都合のいい「言い訳」となっている可能性もあります。
◆まだ結婚する必要がない
まだ若いとかまわりも結婚していないからなどの理由で「今はその時期ではない」と考える人も少なくないようです。ある程度家事ができて、周りも独身者ばかりであれば「まだいいや」と思ってしまっているのかもしれません。
◆時間やお金の自由、気楽さを失いたくない
結婚すれば少なからず家庭を支えていく必要もありますし、親や親戚付き合いなど今までは関係ないと思っていたことが付いてまわるのが結婚です。今まで気ままな生活を送っていても、「自由に飲みに行ったりすることもできなくなる」「家のローンや子供のために使わなければならないお金が増える」といったことを考えて二の足を踏む男性は意外といるようです。
趣味などに熱中している男性には特に相手に理解がないと厳しいのかもしれません。
◆仕事を優先したい
20代後半になると徐々に大きな仕事を任される時期でしょう。まわりから期待されたり大きな仕事を成功させて褒められたりすれば、やる気もアップして仕事に集中したくなるのは女性でも多いのではないでしょうか。男性にとって「仕事ができる」と言われることは周りから認められたという証拠であり、男性の「承認欲求」を満たす魅力的な誉め言葉なのです。
結婚できない理由
では「結婚できない理由」とはどんなことでしょうか。
最も多いのは「結婚資金がないから」で、他には「異性とうまく付き合えないから」などが挙げられます。中には「親や周囲が反対するから」という意見もありますが、ここでは細かく説明する必要はなさそうですね。
男性をその気にさせるにはどうすればいいの?
「私と結婚する気があるの?」と詰め寄るのは簡単ですが、まずは男性が結婚に何を求めているかを理解したうえで行動してみましょう。自分から切り出すにしても成功する確率を高くしておくに越したことはありません。
結婚の利点から考えてみる
下のグラフは先ほどの統計結果の中で、未婚の男女が「結婚するとどんないい事があると思うか」という質問の答えをまとめたものです。見て分かるとおり、男性は「子供や家庭を持てる」がトップですが女性との差はかなり大きく、女性の思いとはズレがあるようです。一方で2番目の「精神的な安らぎが得られる」は女性よりも男性の方が高くなっており、割合としてはトップとの差はそれほどありません。
友人や兄妹、親戚の子供などを見て「自分も結婚して子供を持ちたい」と思うことはあると思いますが、それがいつかは正直わからないですよね。しかし、男性にとって「今付き合っている彼女といると癒される」と思ってもらうことは可能です。
また、男性は結婚というものに対してあまり具体的にイメージしたり考えたりしないものなので、そういった部分での働きかけも大切です。
実際にどんなことをすればいいの?
ここではより具体的に自分をアピールし、相手に結婚について考えてもらう方法をご説明します。相手がふと結婚してもいいかなと考えた時や、この人となら結婚したいなと思ってもらえるようにすることが目的です。
◆笑顔で前向きな姿勢をアピールする
男性にとって笑顔で自分を迎えてくれる女性がいるというのは非常に癒しになるはずです。大変な仕事を任されたり愚痴を言いたくなったりする時もあるかもしれませんが、彼女が「大変だったね」「いつもお疲れさま」などと声を掛けてくれればそれだけで気持ちが明るくなるのではないでしょうか。物事を悪い方に考えすぎず、前向きに明るく接するように心掛けましょう。
◆体の具合が悪い時に看病をする
相手の体調が悪い時などに、かいがいしく世話をするのもポイントが高いと言えます。一生懸命看病してくれる姿に女性の優しさを感じる男性は多いですから、こういった機会には積極的に行動しましょう。ただし、やりすぎると「お節介」と思われてしまうこともありますので相手の反応を見ながら行うようにしてください。
◆結婚後のイメージを持ってもらえるようにする
将来どんな生活をしたいのかといった話を振って、相手に結婚生活という具体的なイメージを持ってもらうことも大切です。他にも例えば無印良品のような、洋服や雑貨と一緒に家具を売っているようなお店をデートコースに組み込んだりするのもいいでしょう。
◆手料理をふるまう
家事は分担したいという気持ちはあっても、料理上手で胃袋を掴むのは今でも有効な手段です。料理を作っている姿を見せて家庭的な雰囲気を出し、美味しい食事をふるまうのは非常に効果的です。料理は特別凄いものを作る必要はありませんが、相手の好み(和食が好きなど)を把握して出してあげるとより印象が良くなります。作り方が分からないものがあっても「今度作れるようになっておくね!」と努力する姿勢を見せるのもいいでしょう。
◆元気で健康的な姿を見せる
笑顔も大切ですが、健康的ではつらつとした態度もいい印象を与えます。特に子供が欲しいと思っている男性であれば子供を産み育てる体力があることを重視する可能性があるからです。
◆精神的・経済的に自立していることをアピールする
男性の中には結婚することで一気に「家族を養わなければならない」と責任を感じてしまう人もいます。結婚したとたんに生活の全てを背負うのは嫌だと思うこともあるでしょう。こういう場合には女性側がしっかりと自分の意思を持ち、自立していることアピールすることで相手の気持ち的な負担を軽くすることができる可能性があります。普段からデートプランや食事代などを男性に任せきりにしないように気を付けましょう。
◆外堀を埋める
これはある意味、最終手段とも言えるかもしれません。親に紹介して「親があなたの事をすごく気に入っていた」と伝えたり、友人達にそれとなく相手に伝わるようなことを話してもらったりして、相手に「結婚するか・・・」という気持ちになってもらうように仕向ける方法です。ただし、相手によってはこういったやり方を嫌う人もいますので、相手を良く見て実行してください。
まとめ
男性が結婚してくれない場合についてお話してきましたが、中には本当に最初から結婚する意志のない人もいます。これは女性が誰であっても気持ちが変わることがないので、何をやっても効果は見られないかもしれません。
また、結婚する意志があっても、現在結婚したいと思っていない場合は男性側から行動を起こしてくることはまず無いと考えた方がいいでしょう。いろいろ試してみても意識が変わらないようであれば女性にはデメリットしかありません。どこまで待てるのか、その見極めも大切ですので良く考えて決断してください。
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