無言で離れていくことをフェードアウト（FO）と言いますが、婚活アプリやパーティーで出会った場合には良くあることのようです。
ある日突然連絡が来なくなる、段々と連絡する回数が減って音信不通になるといったことになれば、モヤモヤしてしまうのは誰でも同じですし、何かがあって連絡が来ないだけかも…と考えてしまうものですよね。でも、フェードアウトされたらまずその人とはご縁がなかったと考えた方が賢明だといえます。
今回は、連絡が途絶えた時に連絡が来るのを待つのはなぜ無駄なのかを考えてみました。
婚活でフェードアウトされる理由とは
フェードアウトされる理由は人それぞれですが、中には「これ、自分もやっちゃってたかも…」というものもあるかもしれません。心当たりのある人は気を付けてくださいね。
理由①この人とは合わないと感じた
実際に会って話をしてみて、考え方や趣味などが合わないと感じた時に起こりやすくなります。また、実際に会う前でも、連絡を取り合う中で「違う」と思えばそこで連絡が途絶えることもあります。これはどちらが悪いという訳ではなく、単純に相性が良くなかったということです。
婚活では「この人はないな」と感じたら、続けていくのは時間の無駄だと考える人がほとんどだと言っても過言ではありません。返信が来なくなったという場合だけでなく、電話やメッセージの頻度が落ちた時は、相手はフェードアウトを狙っていると考えた方がいいでしょう。
理由②会ってみたらイメージと違った
婚活アプリで知り合った場合、お互いにまずプロフィール写真を見て会うかどうかを決めることが多いと思います。アプリでは写真は大事ですが、写真を加工しすぎて別人のようになっていたり、載せている写真が「奇跡の一枚」であったりする場合、実際に会ったときに「写真と全然違う！」と思われてしまうことが良くあります。
特にプロフィールの内容より見た目が気に入っていた場合、会うまでに期待値がどんどん高くなってしまうので、その落差で必要以上にがっかりしてしまったということもあるでしょう。
下手に写真を加工するよりも、身だしなみを整えて自然な笑顔の写真を使用した方が、このギャップを避けることができます。
余談ですが、最初のデート中に男性が「仕事のことで電話が来た」と言うのはデートを切り上げたいときに使う常套句（じょうとうく）です。こういう意味のことを言われたら「私は好みじゃないのね」と思った方がいいかもしれません（もちろん、本当に仕事で呼ばれている場合もありますので、その後の対応を見て判断してください）。
理由③ぐいぐい来られて引いてしまった
LINEなどの連絡先を交換したり、実際に会ったりした後に、相手のスイッチが入って積極的になり、引いてしまったということも考えられます。
相手をすごく気に入ったとしても、相手の気持ちも自分と同じだと思ってはいけません。気に入ってくれたのは嬉しいことであっても、相手の気持ちを考えずに1日に何度もメッセージを送ったり、次のデートの予定をしつこく聞いたりすれば恐怖心を持たれても仕方がないのではないでしょうか。
一般的に女性は相手に好感を持ったとしても、実際に好きだという感情が芽生えるまでに時間がかかるものです。また、男性でもゆっくりと関係を育てていきたいと考える人もいるでしょう。そもそも出会ってすぐの相手から1日に何通ものメッセージが来たりすれば、人によっては「相手はストーカー気質があるのかも…」と感じる可能性もあります。
自分の気持ちを押し付けてもいい結果は生まれないことを覚えておいてください。
理由④連絡や会う頻度が落ちて気持ちが冷めた
最初はお互いに盛り上がっていても、途中で仕事が忙しくなったり、何となく連絡を取らなかったりして時間が空いてしまうことは良くあると思います。時間が空けば空くほど連絡を再開するタイミングを失ってしまうものですよね。中には面倒になってしまい、「もうこのままFOでもいいか」と考えてしまう人もいるでしょう。
絶対に相手とお付き合いを続けたい・ぜひ結婚したいと考えているのであれば、忙しくても連絡は取るものだろうと考える人は男女ともに少なくないのではないでしょうか。つまり、その努力をしないのであれば、相手への気持ちはその程度だったと考える方がいいのかもしれません。
電話やメッセージが苦手という人もいると思いますが、言葉や行動で示さなければ相手に気持ちは伝わらないと理解しておきましょう。
理由⑤相手のマナーや態度に失望した
会ってみたら条件も顔もスタイルも満点！と思っていたのに、社会人としてのマナーがなっていないと気持ちが一気に冷めてしまうことがあります。
デートで訪れたお店やレストランで、「食べ方が汚い」「大声で話す」「店員に横柄な態度を取る」といったことをしてしまうと、「この人と一緒にいると恥ずかしい」と思われる可能性が非常に高くなります。
最低限の食事のマナーを守れないことは、そのほかのことも期待できないと判断されてしまうかもしれません。また、店員に暴言を吐くといった行為はモラハラ気質のある人の特徴でもあります。できれば避けたい相手であることは間違いありません。
理由⑥他にいいなと思う人ができた
誰かと正式にお付き合いをするまで、色々な人に会いたいと考えるのは婚活では当たり前ですよね。アプリやパーティーは出会いの機会が多いので、同時に複数の人と会うのは普通のことです。ですから、今よりいいと思う人ができたらそちらの人と付き合おうと考えるのも自然なことでしょう。
「この人とはもう会わなくてもいいか」と判断されれば連絡を取る必要はなくなりますから、自然とFOということになります。
フェードアウトは普通のこと？連絡は待つべき？
突然連絡が途絶えれば「どうしたんだろう…」と不安になるかもしれません。しかし、結婚相談所のように間に誰かがいない限り、フェードアウトがお断りの代わりになっていることが普通になりつつあると考えましょう。
お断りのメッセージ・連絡は必要？フェードアウトは失礼？
一度でも会ったのならフェードアウトするのは失礼じゃないかと思う人もいるかもしれません。本来であれば、きちんとお断りをした方がいいことは間違いないと思います。
しかし、お断りをするのが面倒だと感じたり、悪者になりたくないと思ったりする人の方が多数派だと考えられます。中には「以前にお断りをしたら、なぜダメなのか、どこが悪かったのか延々と質問攻めにされた」とか、「電話口で泣かれて困った」という人もいるのではないでしょうか。断るという行為は、する方もされる方も精神的なダメージを負う可能性があります。そのような嫌な思いをするならば、連絡をスルーすることで「こちらの気持ちを察して欲しい」と考えるようになっても仕方がないかもしれませんね。
結論から言えば相手の考え方や経験から取る行動なので、自分の理屈を押し付けても意味がないのです。誠意がないと思ってもイライラするだけ損というもの。そういう人だったんだと諦めて次へ行きましょう。
連絡が途絶えたらそこで終わりと考えよう
フェードアウトとは自然消滅とほぼ同じです。自然消滅というと「お互いがともに連絡を取らなくなった」という印象があるかもしれませんが、どちらかがあえて自然消滅するように仕向けていた場合も含まれます。
どちらか片方が「この人とは無理だな」「先はないかな」と考えた時点で連絡を取らなくなるわけですから、数日待っても返信が来ないといった場合はそれ以上待っても連絡が来ることはほとんどありません。すでに恋人同士であれば話は別ですが、婚活という場で出会ったばかりの人から音信不通になった時点で「ご縁がなかった」と考えるのが賢明です。「もしかしたら何かあって連絡が来ないのかもしれない」という淡い期待を持って連絡を待つのは、正直あまり意味がないでしょう。
限りある時間の中で素敵な人と巡り合うためには、その場にとどまるよりも先に進むことを考えた方が自分のためだと割り切ることも大切です。
まとめ
相手がフェードアウトする時は、上で挙げたように「続きがあるかもしれない」と期待できるような理由はまずありません。相手が自分の好みであれば連絡を待ちたいと考えるのは理解できますが、待つ時間があるなら他の人を探した方がいいでしょう。婚活はなるべく多くの人と出会って話をするのが大切なので、もし相手が本当に何かあったのであればそのうち連絡が来るかもしれませんが、その時間をただ待っているのは有効な時間の使い方とは言えません。
また、マッチングした相手と初めて会った後にいつもフェードアウトされているという人は、ぜひ上で挙げた理由に心当たりがないか確認してください。特に⑤のようにマナーが悪かったのであれば早急に見直しが必要です。
マナーなんて…と思うかもしれませんが、社会人としてそれなりに経験を積んでいれば身についていて当然と考える人は少なくありません。食べ方が汚い・お店の雰囲気と服装や言動があっていないというのは、ホテルの結婚式にGパンとTシャツで参列するようなものです。常識がないと判断されないように気を付けましょう。
自分がフェードアウトする立場になれば、なぜフェードアウトされたのか分かるのではないでしょうか。相手に「また会いたい」「ぜひお付き合いしたい」と言ってもらえるように頑張ってくださいね。
コメント