情報を集めたり、お気に入りを見つけたりと、今や欠かせないツールとなったSNS。誰とでもつながることができるという利点から婚活に利用している、または利用しようと思っている人も多いでしょう。
しかし、便利な反面、危険も多いのがSNSです。マッチングアプリ以上に気を付ける必要があると言えます。
今回はSNSを使った婚活方法と、その注意点についてまとめました。
SNSで出会いを探すことって可能なの?
SNSで婚活というとマッチングアプリを思い浮かべる人もいるかもしれません。厳密にいえばマッチングアプリはSNSとはちょっと異なります。ここではまずSNSの定義と、婚活のツールとして使えるのかどうかについて考えていきましょう。
SNSとは
SNSはソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)の略語です。Web上で様々な人とコミュニケーションが取れるサービスのことを言います。TwitterやInstagram、Facebookなどが有名ですね。
SNSは不特定多数の人とつながることができることが前提となっています。フォローをしたりされたり、言葉や写真などを多くの人に広めることが可能なため、今ではなくてはならないツールとなっています。
個人やグループでの連絡手段として利用されているLINEも実はSNSのひとつで、App StoreではSNSにカテゴライズされています。LINEには写真やつぶやきを「全体に公開」する機能が付いていますし、オープンチャットでは友達に追加していない人とも雑談をすることができます。「不特定多数の人とつながる」という点をクリアしていますので、間違いなくSNSと言えるでしょう。
マッチングアプリはSNSなの?
SNSには初期のmixiのような招待した人だけが利用できるサービスもあります。そういった限られた人のコミュニティもSNSですので、マッチングアプリもSNSのひとつです。実際、App StoreでもSNSのカテゴリーに分類されています。ただし、マッチングアプリは対象を「異性との交際を希望している人」に限定しているので、SNSと聞いてマッチングアプリを思い浮かべる人は少ないかもしれません。
警視庁の『「インターネット異性紹介事業」の定義に関するガイドライン』によると、マッチングアプリは「インターネット異性紹介事業」となっています。一般的なSNSとマッチングアプリでは使用目的が大きく異なると感じる人は多いのではないかと考えられます。「SNSで出会った」と「マッチングアプリで出会った」ではずいぶん印象が違いますよね。同じカテゴリーであっても、マッチングアプリは特殊な存在だと言っていいのではないでしょうか。
SNSで出会いを探すことは可能?
ここで説明するSNSは男女を問わず、様々な人とつながりを持つことが可能なツールに限定しています。その中で出会いを探すとなると、趣味が合うといった人とのつながりから気に入った異性を探すということになります。マッチングアプリのように異性との出会いに特化したものではないため、確率的には低くなるでしょう。しかし、共通の趣味を持っている・共感できるものがあるといった人のつながりの中で、より自然な出会いを探すことは可能だと考えられます。
SNSで出会いを見つける方法
実際に出会いを見つけるためには、その特性をよく知り効率的に立ち回る必要があります。ここではSNSを使用した婚活方法をご紹介しましょう。
自分から積極的に発信をする
全てのSNSで共通することですが、まずはしっかりとプロフィールを作りましょう。この部分が適当だと信用されませんので、興味があることや好きなことなどを書いていきます。アイコンは自分の写真を使う方が確立は高くなります。どうしても抵抗がある場合には、自分のプロフィールとリンクするイラストや写真を使うのがおすすめです。
次に、自分から積極的に発信していくようにしましょう。Twitterなら文字だけでもOKですが、Instagramなら写真やイラストは必須になります。投稿内容はどんなものでも構いませんが、下品なことや政治・宗教に関わるようなものは避けましょう。アイディアが見つからないという場合は、その日に食べた昼食・お気に入りの小物・飼っているペットなど、身近なものをアップしていくのがいいでしょう。もちろんテーマを絞る必要はなく、気軽な気持ちで続けていくことが大切です。
Facebookならグループを活用しよう
Facebookを使っているのであれば、グループを探して参加するのがおすすめです。Facebookには様々なグループがあり、中には婚活に関連しているものもあります。メンバーの人数なども記載されているので、婚活に限らず友達を広げる感覚で気楽に参加してみるのもいいでしょう。グループ内で積極的に投稿していくと認知度が上がり、実際に会ってみようという機会が増えるかもしれません(必ずしも二人とは限りませんが)。
TwitterやInstagramならまずは「いいね」やフォローから
TwitterやInstagramを投稿するときはハッシュタグと呼ばれる目印を付けましょう。こうすることで同じ趣味や興味のある人の目に留まりやすくなります。
あなたの投稿が気に入った人が「いいね」を送ってくれたら、相手にも「いいね」を返してあげてください。「いいね」をしてくれた人がどんな人なのか興味を持ったら相手のプロフィールを見て、フォローをするのもおすすめです。もしあなたのアカウントをフォローしてくれた人がいた時も、相手を確認して良ければフォローしてあげてください。
投稿にはコメントを付けることができるので、ある程度「いいね」を送りあったら相手の投稿にコメントしてみましょう。相手から返信がある場合もありますので、より仲良くなれるチャンスでもあります。
TwitterやInstagramにはDMと言ってダイレクトに連絡を取る手段があります。いきなり送れば無視される可能性が高いですが、そうでなければ連絡を返してくれる可能性が高いでしょう。気に入った人がいたらDMを送り、会ってみてはいかがでしょうか。
SNSで危険を回避するために注意することとは
SNSでの出会いで注意することは、基本的にはマッチングアプリと変わりません。よく知っているつもりでも「相手は初対面の人」だということを忘れないようにしましょう。
SNS上での注意点
SNSでの出会いは危険が多いことを忘れずに、相手を見極めることを心がけましょう。
◆プロフィールや投稿には個人情報につながる情報を載せない
SNSは相手がどういった人なのかを調べることが非常に難しいので、簡単に自分の個人情報を知られてしまうようなことはプロフィールや投稿に載せないように気を付けてください。住所は都道府県レベル程度にとどめておくと安心です。また、出掛けた先などでは問題がなくても、自宅で撮った写真の窓に特徴的な建物や簡単に場所が推測できてしまうような風景が映っていないか注意しましょう。
◆相手のプロフィールを鵜呑みにしない
SNSはマッチングアプリ以上に自分を偽ることが可能です。女性だと思っていたら男性だったということもよくあります。ですので、相手のプロフィールやSNS上のコメントなどを頭から信じてしまうのは非常に危険です。婚活でSNSを使用する場合は、相手のプロフィールは参考程度にとどめ、自分の目でしっかり確かめるという気持ちが大切です。
◆いきなりDMを送ってくる人には要注意
「いいね」もフォローもなく、いきなりDMを送ってきて「会いませんか?」と言ってくる人には要注意です。YouTuberなどのネット界の有名人の中には、気に入った女性にDMを送って関係を持とうとする人が少なからず存在していることが分かっています。一般の人でも同様の考えを持っている場合があることを理解しておきましょう。
「すぐに会おうとする」「LINEを交換しようとする」は体目的の人の特徴のひとつです。また、それ以外でも宗教やマルチ商材の勧誘などもありますので、ある程度の時間をかけて相手を吟味することを忘れずに行って下さい。
実際に会ったときの注意点
実際に会うことになったときも、相手との距離の取り方などに気を付けて、交際を急がないように気を付けてください。
◆最初に会うときは人の多い時間や場所を選ぶ
実際に会ってみると、外見やDM・LINEとのやり取りをしていた時とイメージが違ったという場合は少なくありません。最初は、なるべく人目の多い場所で、明るい時間に会うのがおすすめです。話していて苦痛だと感じたら、「申し訳ないけれど、実はもうひとつ予定が入っている」などと言って席を立てるようなプランを考えておくと安心です。また何かあれば誰かに助けを求める、ずるずると相手のペースに引きずり込まれないようにするといったことも心がけてください。
◆付き合うかどうかの判断はゆっくり行う
出会った当日に付き合うかどうかの判断をするのは止めておいた方がいいでしょう。投稿を読んだりLINEなどのやり取りをしたりしていると、ずっと前から知っているような気になってしまいがちですが、実際に会ったのはその日が初めてだということを忘れないようにしましょう。
男性の中には「実際に会ってくれたのだからもう彼氏・彼女になれた」といった勘違いをする人がいますが、実際に会った日=出会った日であることは間違いありません。お互いに時間をかけて相手を知っていく過程が大切です。
SNSでの出会いは危険が多いことを忘れずに
SNSでの出会いは今では珍しくないですが、学生時代の恋愛と同じように考えるのは危険です。周りに自分や相手をよく知った人が居るのと居ないのでは、全く状況が違うのだということをよく覚えておく必要があります。
そういう意味では、お付き合いを始めたら友達に紹介しておくのもいいでしょう。嫌だと固辞するようであれば、交際を考え直した方がいい場合もあるかもしれません。
なお、既婚者かどうか見分ける方法として「保険証を見せてもらう」というものがあります。しかし、協会けんぽや健康保険組合に加入している人であれば、加入者本人の名前が書かれているだけなので結婚しているかどうかまでは見分けることはできません。国民健康保険の場合も世帯主の名前以外は記載がありませんので、やはり見分けることは困難です。保険証だけで未婚だと判断しないように気を付けてください。
まとめ
SNSはさまざまな人たちとつながれる便利なツールです。普通に生活していたら出会うこともなかった人に会えるというのは非常に魅力的ですよね。しかし、簡単であればあるほど、悪意を持った人が入りやすいという環境だと言えます。マッチングアプリと同じように、自分の身は自分で守るという意識をしっかり持つことが肝心です。
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