慶應義塾大学といえば、国内でも有数の難関大学と言われていますよね。他の大学の男子学生と比べると「おしゃれでカッコいい」という印象から「慶応ボーイ」などと呼ばれることもあります。
最近では早稲田よりも上という声もちらほら聞こえてくる慶應義塾。その卒業生は間違いなくエリートと言っていいでしょう。そんな慶応卒の男性はいったいどんな人たちなのか、ちょっと興味がありますよね。
慶應義塾大学基礎講座
慶應を出ているだけで十分、と言わず、まずは慶應義塾大学についてさらっとおさらいをしておきましょう。慶應出身者の「慶應愛」は有名ですので、知っていて損はないと思います。
歴史
慶應の創設者が福澤諭吉だというのは良く知られています。1万円札の肖像画の人だといえば、誰でも簡単に思い浮かべることができますよね。
福沢諭吉は中津藩(現在の大分県中津市)の藩士で、藩命によって1858年(安政5年)に築地にあった中津藩の中屋敷に「蘭学塾」を作り、これが慶應の始まりとなっています。その後、蘭学塾から英学塾に変わり、港区浜松町に移転、年号を取って慶應義塾と改名しています。さらに三田に移転して、現在の三田キャンパスへと続いています。
三田キャンパスの三田演説館や赤レンガの図書館旧館は国の重要文化財に指定されていて、明治という時代を感じさせる佇まいがあります。慶應と聞けば「三田キャンパス」を思い浮かべる人も多いでしょう。
大学の規模
現在の慶應は大学が10学部、大学院は14研究科あり、キャンパスの数は11となっています。2020年5月現在の在籍者数は、学部生が28,733人、修士課程が2,935人、博士課程1,403人で、それ以外に法務研究科(いわゆる法科大学院)に365人となっていて、合計でなんと3万人を超えています(33,436人)。これは在学生の数で行くと全国で第7位となっており、規模が非常に大きいことが分かります。男女比はやはり男子の方が多いですが、文学部・法学部・総合政策学部・薬学部などでは女子も多くなっています(看護医療学部については94%が女子です)。
関連教育機関
慶應といえば幼稚舎が有名ですが、慶應幼稚舎を含む大学以外の教育機関は付属ではなく、各学校が独立して運営されています。慶應義塾幼稚舎/慶應義塾横浜初等部の2つの小学校の他、中学校、高校および中高一貫校もあります。これらの学校ではエスカレーター式(推薦制)で大学まで進学することができますが、大学まで推薦で入学するのは約2割で、このような進学をした学生は特に「内部生」と呼ばれているそうです。それでも3万人のうちの2割はかなりの数ですので、特に小学校からずっと慶應で学んで来た学生にとっては「慶應」という学校は特別なものがあるのではないでしょうか。
慶應ボーイってどんな人?
慶應の男子学生は「オシャレ」「お金持ち」「かっこいい」といったイメージから「慶應ボーイ」と呼ばれたりしていますが、実際のところどうなのでしょうか。
真の慶應ボーイは内部生
先ほど少し触れましたが、学生の2割を占める「内部生」は途中で慶應に入った人とは雰囲気が違うと大学内でも言われているそうです。有名な「慶應義塾幼稚舎」は6年間で学費が1千万以上かかることでも知られており、正真正銘のお金持ちしかいないとのこと。幼稚舎・中学校普通部・慶應義塾高等学校・慶應大学と内部進学してきた学生は金銭感覚が違うとも言われています。何となく慶應は違うと感じるのはこの「内部生」の存在が大きいようですね。
また慶應には「慶應義塾ニューヨーク学院」という高校があり、名前のとおりニューヨークにあります。こちらも内部進学の資格があるため、ニューヨーク校から来た学生もお金持ちの子女が多いと言われています。なお、ニューヨーク校は日本からも受験が可能になっています。
本当の意味で「慶應ボーイ」と呼ばれるのはこの「内部生」ではないでしょうか。
慶應のキャンパスは都心がメイン
キャンパスの数は11ありますが、講義などで使用されているキャンパスは6つで、他は研究機関などとなっています。有名なのは三田、日吉でしょうか。
日吉キャンパスは横浜市港北区にあり、東横線沿線で渋谷まで出やすい位置にあります。7学部の1、2年生が敷地面積10万坪の広大なキャンパスで学んでいます。その後三田キャンパスに移るのは文学部、経済学部、法学部、商学部で、こちらは港区にあることからやはり渋谷・新宿といった場所で過ごすことが多いと言われています。
それ以外には湘南藤沢や日吉のすぐ近くの矢上、そして芝共立や信濃町など、キャンパスはそれぞれが比較的近く、往来も多いので全体的におしゃれに気を遣う人が多いのは事実のようです。
もちろん普通の大学生も
大学から入った学生は、頭がいいのは当然として、それ以外はいたって普通の大学生がほとんどです。奨学金で通っている人も、バイトを掛け持ちしてやりくりしている人も珍しくありません。それでも全体的に品が良く見えるのは「内部生」の影響と、校風によるものかもしれませんね。
慶應卒業後の進路
学部にもよりますが、慶應の偏差値は60.0~72.5となっています。そんな慶應生の卒業後について見てみましょう。
卒業生就職先ランキング
最初に2019年度(2020年3月卒)の学部生と修士生以上の就職先ランキングを見ていただきましょう。こちらは慶應大学が発表したものです。
見ていただければわかるように、大企業がずらっと並んでいます。学部生のランキングは上位20社で既に950人となっています。学部生は1学年に約7,200人いる計算になりますが、理工系の学生は修士課程に進学する人も多く、またこの表からは医学部は入っていません。日本の大企業が一握りだとしてもまだまだたくさんありますから、多くの学生が有名企業に就職していることは間違いないでしょう。
ちょっと注目していただきたいのが、学部で3位、全研究科で18位に「慶應義塾」が入っていることです。学校法人としての慶應義塾は大学だけでなく、幼稚舎などの各学校や研究施設、大学病院もあります。それでもこれだけの人数が職員として就職する大学はなかなかないのではないでしょうか。「慶應愛が強い」と言われるのも分かる気がしますね。
国家公務員・資格職
学部の13位に「東京都」が入っていますが、国家公務員や国家資格を取る学生も多くなっています。
同じく慶應大学が発表した資料によると、2019年度の国家公務員総合職(いわゆるキャリア組)の合格者は学部・院卒合わせて75人と国内の大学の中では5番目でした。一般職でも63人、それ以外に法務区分の総合職が2人、教養区分が6人となっています。
司法試験についても合格者は152人で全国1位(予備試験結果)、公認会計士は現役合格者が109人とやはり「高学歴」にふさわしい結果を出しています。
また、医学部は慶應の中でも伝統のある学部であり、日本でも最難関として知られています。2019年度の募集定員は68名、合格者は159人(受験者数は1,296人)という狭き門であり、2018年の国家試験の合格率は100%となっています。
慶應卒は企業からも高い評価を受けている
慶應と双璧と言われるのが「早稲田大学」です。数だけで見ると早稲田の方が有名企業への就職者は多いように見えますが、早稲田の方が規模は大きいので実際にはどちらも同じように有名企業に就職していると考えていいのではないでしょうか。
慶應の学生は全体的に粒ぞろいで、順応性が高いという評価をされているようです。一方、早稲田の学生は自由な発想をする学生が多く、銀行などでは慶應の学生の方が多い傾向があると言われています。
慶應大学卒業生の婚活事情
優秀な学生を輩出している慶應の卒業生(男性)は間違いなくハイスペックと言われる人が多いと考えられます。慶應卒の男性と結婚するならば、女性自身もそれなりの学歴や教養、マナーなどを学んでおいた方がいいのではないでしょうか。
多くが有名企業に就職している
お話してきたように、慶應の卒業生は有名企業勤務や国家公務員、法曹界関係や医者などの社会的地位もあり、かつ収入の良い職業に就いていることが多いと考えられます。また、学生は自由に各キャンパスを回ってサークル活動などを行うことができるため、理工系の学生も、他の大学に比べると女性とお付き合いする機会も多いのではないかと思います(あくまで私見ですが…)。そのため、婚活市場において非常に人気が高いといっていいでしょう。
大学でも就職先でも優秀な人たちに囲まれていることから、結婚相手の女性にもそれなりのレベルを求めることが多いのではないかと推測できます。
内部生なら家柄も重視される可能性大
慶應の中でも内部生と呼ばれる人たちに関しては、実家が裕福で家柄もいい人が多いため、相手の女性に求められるレベルはずっと高くなると考えられます。特に幼稚舎から慶應という人は、両親ともに慶應の卒業生だったり、親が開業医だったりする事もあり、相手も慶応出身者であることが求められる場合もあるかもしれません。そうでなかったとしても、親に紹介して恥ずかしくない人というのが大前提になるでしょう。
まとめ
慶應出身者と聞くと、お金持ちの子女で頭が良くておしゃれな人と漠然と考えていましたが、「内部生」の影響も大きかったのだと書いていて思いました。それでも高学歴であることは間違いありません。
有名企業に勤めていれば、「周りに慶応出身者が結構いる」という人も多いはずです。出会う人によって大きく変わってくるかもしれませんが、確かにガツガツした感じがなく、スマートな印象を受ける男性が多い気がします。
いずれにせよ、将来有望な慶應卒業生は多くの女性が望む「エリート男性」だといえます。
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