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社内結婚は減少傾向!仕事関係や社内恋愛をしたくない人の心理とは

社内恋愛と検索すると「やめとけ」「気持ち悪い」など、否定的な言葉が高確率で出てきます。社内結婚の割合は下がり、これが少子化の原因のひとつだと言う人もいるようです。
実際に仕事関係や社内で恋人を作ろうと考えない人が増えたような印象がありますが、皆さんの周りではいかがでしょうか?
今回は社内恋愛について考えていきます。

目次

社内恋愛は過去のもの?

社内恋愛をして結婚する人は減ってきていると言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。最初に、現状と背景を見ていきましょう。

社内恋愛で結婚する人ってどのくらいいるの?

下のグラフは国立社会保障・人口問題研究所が発表した『第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)』の結果をまとめたものです。この調査は5年に一度行われていますが、コロナの影響で今回は1年遅れての公表となりました。また、2021年のグラフが2つありますが、1つはコロナ前の2015年7月~2018年6月(*1)、もうひとつはコロナ禍の2018年7月~2021年6月(*2)となっています。
このグラフは調査が行われる前の5年間に結婚した、初婚同士のカップルが知り合ったきっかけを割合で表しています。最も多かったのは今から30年ほど前の1992年の35%でした。コロナ前の最も新しいものでは28.2%となっています。全体の約3割を多いとみるか、少ないとみるかはそれぞれですが、少なくなっていることは間違いありません。一方で増えているのがお見合いとネット(SNSや婚活アプリなど)です。特にコロナ禍の2021年*2ではネットでの出会いが大幅に増えているのがよくわかります。

社内恋愛を禁止している企業も

日本ではバブル時代頃まで「男性社員のお嫁さん候補として女性を採用する」ことが良くありました。男性と同様に働く女性とは別に、事務職を中心にそのような目的で雇用される女性もいたわけです。
しかし、最近では社内の風紀を乱したり、上司と部下という関係だとパワハラ・セクハラなどが起こりやすくなったりするという理由から、社内恋愛を禁止している企業もあります。これはアメリカなど海外では珍しくありません。実際、2019年には部下と関係を持ったとしてマクドナルドのCEOが解任されています。
ただし、日本の場合は以前から社内恋愛を企業側がバックアップしてきたという背景があり、法律に抵触するわけでもありません。そのため、就業規則で「社内恋愛禁止」と定められていても、企業に大きな損害を与えたといった理由がない限り、社員を処分することは難しいとされています。

契約社員や派遣社員が増えた事も一因

バブル崩壊後、事務を中心に正社員から非正規社員への置き換えが進みました。最近では非正規社員の雇用の安定も図られるようになりましたが、正社員に比べると賃金が低かったり産休や育休で同じ職場に戻れなかったり(場合によっては産休などが取れないことも)することも少なくありません。
賃金が伸び悩む中で、女性にもしっかり稼いで欲しいと考える男性が増え、非正規社員が選択肢から外されることも多くなったことも、社内恋愛・社内結婚が減った原因のひとつではないかと考えられます。また、男性の中には賃金が低いため、結婚を考えられないという人も増えています。

社内恋愛をしたくないと思う理由とは

「いい人がいれば社内恋愛でもいい」という人がいる一方で、絶対に社内恋愛はしたくないという人もいるようです。そう思う代表的な理由をご紹介します。

喧嘩をしたり別れたりしたときに気まずい

社内恋愛をしていると、喧嘩して顔を合わせたくないと思っても嫌でもかかわらなければならない時があります。周りが交際を知っていれば「喧嘩でもしたの?」と尋ねられるでしょうし、知らなければ悟られないようにいつもと同じ態度で接しなければなりません。これはこれでなかなかストレスがたまりそうです。
また、別れてしまった場合でも、どちらかが辞めない限り同僚として付き合っていかなければなりません。交際を秘密にしていたら、相手が自分のよく知る人からアプローチされて交際する可能性もあります。終わったこととはいえ、気になってしまうことも多いのではないでしょうか。
面倒ごとは避けたい、という心理が社内恋愛を遠ざける原因の1つだと言えるでしょう。

社内恋愛を隠すのが面倒

「社内恋愛が禁止されている」「業務に支障があると困る」という場合は、交際を隠す必要が出てきますよね。しかし、そうなるとデートなどで会社の人に見られたりしないかという不安が生まれます。
人が多く集まる場所などでは誰が見ているか分からない…といった気持ちになり、デートをしていても楽しめない、と感じる人がいてもおかしくありません。
どちらか一方はオープンにしたいのに、相手が嫌がっているという場合には喧嘩になることも考えられます。秘密にしなければならない恋愛を面倒と感じる人は、社内恋愛には向いていないと言えます。

トラブルや別れがキャリアに影響するのが怖い

社内恋愛によって、業務やキャリアに影響してしまうことも可能性として全くないわけではありません。社内恋愛禁止の職場で運悪く交際がバレてしまったために、上司からの評価が下がったり、同僚から陰でいろいろと言われてしまったりすることもあるでしょう。
社内恋愛OKで隠していなかった場合でも、喧嘩などで険悪な雰囲気が出てしまったり周りが気を使ったりすることで、職場の雰囲気が悪くなる可能性もあります。同僚からクレームが出たりすると、どちらかが別の部署に異動になることも考えられます。この場合、社内の状況や本人の実力・向き不向きによってどちらが異動になるかが変わってきます。一方がその仕事に思い入れがある場合、しこりが残って結局別れてしまうこともあります。
男性の中には稀に、別れた後なぜか周囲の女性が冷たくなったと感じることがあります。会社の中での女性のネットワークは意外と侮れないところがあり、別れた女性が愚痴や悪口を言っていると瞬く間に広がってしまうためです。

結婚後に仕事とプライベートの切り離しが難しい

運よく結婚できても、家でも仕事の話になり、気が休まらないという人もいるかもしれません。社内結婚は相手の予定や仕事ぶりなどが分かりやすいという反面、仕事とプライベートの切り離しが難しい場合もあります。仕事とプライベートは完全に分けたいという人には、社内恋愛は避けた方が無難です。

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仕事関係・社内恋愛を避けて出会いを探すなら

出会い

仕事関係や社内恋愛以外で出会いを見つけるならどういった方法が有効なのでしょうか。先ほどのグラフから考えていきましょう。

友人・兄弟姉妹に紹介してもらう

こちらの調査で職場や仕事とほぼ同じ割合で多かったのが、友人や兄弟姉妹に紹介してもらうというパターンです。コロナ前もコロナ禍でも26~27%と高い割合となっています。
よく知っている人から紹介してもらうのは、相手の人柄や勤め先などがある程度担保されているという点で安心感があります。紹介してくれる人がいい会社に勤めていたり、学歴が高かったりすれば高確率で条件のいい相手と巡り合えるでしょう。根強い人気がある方法ですが、そういった人が周りにいることが前提なので、こればかりは紹介される側の学歴や人柄に左右されることになります。

学生時代に出会った人と結婚する

続いて多かったのが学校で知り合ったというケースです。高校や大学などで付き合い始めてそのまま結婚するパターンもありますが、同窓会などで再会したということも考えられます。
医師などは、学生時代に交際を始めた人と結婚するケースが比較的多い傾向があります。すでに社会人になっている場合は時間を巻き戻すことは無理ですが、20代で同窓会などがあったら参加してみるのもいいのではないでしょうか。

婚活アプリやSNSで知り合う

前回の結果からぐんと存在感を増したのがインターネットです。婚活アプリやSNSの普及に伴い、アプリで知り合って結婚した人は増え、コロナ禍では13.6%と大きくその割合を伸ばしました。
様々なサービスも増えて、今では年代を問わず利用されています。既婚者や遊びの人も多く紛れていると言われていますが、しっかりと見極めができれば心強いツールとなることは間違いありません。

お見合い(結婚相談所)で相手を探す

自由恋愛が盛んになり、一時は下火になったお見合いですが、こちらも今回の調査では割合が9%とじりじり増えています。とにかく早く結婚したい、身元のしっかりした人と結婚したいという人から支持されていると考えられます。
仲人型と呼ばれるカウンセラーが常駐する結婚相談所ならば、異性とお付き合いした経験がないといった人でもアドバイスを受けながら結婚相手を探すことができるので、そういった需要もあるのでしょう。
いずれにしても、アプリやお見合いといった方法で結婚相手を探す人が増えていることは確かです。

まとめ

婚活関連の情報を発信する「マッチングアプリ大学」を運営する株式会社ネクストレベルのアンケート調査(2021年7月発表)によると、社内恋愛を経験した人に「もう一度社内恋愛したいか」と尋ねたところ、「できるだけ避けたい」「したいとは言えない」「絶対にしたくない」と答えた人はなんと半数近い46.9%でした(最も多かったのは「どちらともいえない」の25.3%)。
この調査によると、社内恋愛から結婚へ至った割合は24.7%、破局した人は59.8%となっています。全体で見れば社内結婚は少なくはありませんが、決して平たんな道のりではないことがうかがえます。
アンケートの結果はこちらからご覧になれます。

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