婚活をする時に、必ず出すのが「相手に希望する条件」ですよね。条件の種類はさまざまですが、皆さんはどのようにその条件を決めているでしょうか。
「何となく年収が高ければ楽に生活できるかなと思ったから」とか「美人やイケメンなら多少難ありでも許せると思う」といったあいまいな決め方をしていると、自分が本当に求める相手に出会えない可能性が高くなってしまいます。
今回は、具体的な事例を出しながら、どのように条件を決めたらいいのか考えていきます。
婚活で条件設定は重要なステップ
最初に、条件を具体的に決めておくのがなぜ重要なのかについてご説明しましょう。
なぜ条件設定は重要なのか
婚活で提示する条件は、「自分が今後、こういう結婚生活を送りたい」というイメージを現実にするためのものです。ですから、まず自分に「結婚後の生活の具体的なイメージ」がないと条件はあいまいになってしまいます。例えば「子供が欲しいのか」「生活の中心は家庭なのか仕事なのか、それとも自分の趣味なのか」といったことを考えておかないと、全く意見が異なる相手を選んでしまうかもしれません。
ですので、まずは自分が希望する家庭の姿を具体的に考えてみて、そしてそれをもとに相手に求める条件を出すのが理想です。そして、条件をきちんと設定しておけば、自分の結婚生活に必要なスキルや考え方を持った相手をきちんと見つけることができますし、同時に「この人では無理だな」という相手を避けることができるようになります。
条件設定は理想だけで決めてはいけない
具体的な結婚生活をイメージしても、それが理想だけで作られたものではうまく行かないことが多いことも覚えておく必要があります。なぜなら、いつの時代も自分の理想の相手は現実には存在しないからです。
自分が考えるイメージには相手の意思は含まれていません。相手にも希望がありますから、いくら自分が望んでも相手に断られる可能性は十分にあります。また、「こういう相手こそ自分にふさわしい」と考えていても、異性から見てあなたがそれだけの価値があるかどうかは分からないものです。高年収の男性や美人の女性が必ず結婚できているわけではないことを考えれば、何となくわかるのではないでしょうか。
また、ふんわりした理想だけで条件を出してしまうと、相手の都合のいい点だけを見てしまうかもしれません。それは「悪い点を見逃す可能性が高くなる」ということなので、条件設定は慎重に決める必要があるのです。
相手に求める条件の種類と決めるポイント
相手に求める条件と言っても人によってさまざまですが、ここでは以下の項目について具体的に考えていきましょう。
①年齢
②収入
③学歴
④仕事
⑤身長
⑥見た目
⑦価値観
条件①年齢
以前は男性より女性の方が少し年上というカップルが多かったものの、現在では同い年のカップルがじわじわと増えています。しかし、年齢が上がると男性は「子供が欲しいから」という理由で20代後半から30代前半の女性に希望が集中し、同い年かやや上を希望する女性とのミスマッチが生じます。若い女性の多くは同年代の男性を希望するため、婚活市場でのバランスを見ながら条件設定をすることが結婚への近道でしょう。
アラサー・アラフォーになったら、年齢にあまりこだわりすぎてしまうと良いご縁を逃してしまう可能性が出てきます。この年代は外見や考え方などの個人差が非常に大きいのが特徴です。ですから、例えば「自分の年齢+5歳まで」という条件を出していると、+6歳・+7歳の中にいるそのほかの条件がマッチしている相手を逃してしまうことになるのです。
全ての条件にも言えることですが、特に年齢については多少の余裕を持つことが大切です。もし、「+7歳の人からアプローチがあった際は、プロフィールをよく読んで興味を持てるようなら会ってみる」といったルールを自分の中で作っておくといいでしょう。
条件②収入
収入に関しての条件は、女性の方がシビアに見ていることが多いものです。しかし、国税庁が発表した令和3年(2021年)の給与所得者の男性の平均年収は545万円、このうち正社員(正職員)だけだと570万円となります。
こちらは国税庁が発表した『令和3年 民間給与実態調査』から作成したものですが、給与所得者のうち、年収が600万円を超える男性は全体の3割程度となっています。こういった現実を含めて条件を設定することをおすすめします。 最近では男性側も一定の収入のある女性を求めることが増えてきています。高収入の男性ほど妻となる女性の収入も一定以上あることが多いので、女性側も経済的に自立できるくらいの収入が得られる方がマッチングしやすいと言えるでしょう。
なお、女性にある程度の収入がある場合は、男性の収入を合わせた「世帯収入」を基準に考えるという方法もあります。結婚後、何にどのくらいかかるのかを考えて、年収を設定するのが堅実かもしれません。
条件③学歴
学歴というと大卒・専門卒・短大卒といったものを指すのが一般的ですが、婚活では「どの大学を出たか」という点も重要なポイントになることが多いものです。「東大・早稲田・慶応のみ」「MARCHレベル以上」といったような言い方で条件を出す人は正直少なくありません。単科大学の場合(一橋大学・東京工業大学など)は女性には今一つ認知度は高くないものの、十分にハイレベルな大学といえます。
学歴を条件に挙げるのは以下のような理由があります。
- 自分と同レベルの学歴がある方が安心できる(親や親戚などにも理解が得やすい)
- 生まれてくる子供が優秀であって欲しい、教育に関して同じ熱量を持っている可能性が高い
- 学歴によっては相手の家柄なども分かりやすい(慶應幼稚舎など)
女性は自分と同等か上のレベル、男性は同レベルかやや下のレベルを求めることが多いです。自分と相手の学歴に差がありすぎるのはマッチングが難しくなってきますので気を付けましょう。
条件④仕事
相手がどのような職業に就いているかは、今後の自分の生活に大きくかかわってきます。現在では男性だけでなく女性も責任のある仕事に就いている人が少なくありませんので、結婚後のビジョンをしっかり持って条件を出すことが大切です。「女性は男性に合わせるものだ」という考えは通じないと覚えておきましょう。
例えば、「転勤が多い」「海外赴任の可能性がある」「本社が東京以外のところにあるので引越しの可能性が高い」といったことは相手の働き方にも影響が出ますから、お互いが納得できるところまできちんと話し合いができるかどうかにかかってきます。他にも「サービス業なので土日が休みではない」「残業や休日出勤が多め」「定期的に夜勤がある」といったことも考えておく方が賢明です。
注意したいのは、「以前付き合っていた人が医者だったから、結婚するなら医者以外は考えられない」といった考え方をしてしまうことです。職業を限定してしまうと相手となる人の母数が減ってしまうため、婚活が非常に厳しいものとなってしまいます。どうしても医者でなくてはダメだという場合は、結婚が多少遠のいても絶対にあきらめないと覚悟を決め、場合によっては「医者以外の条件をかなり譲歩する」という手段も考える必要があります。
条件⑤身長
女性は自分より背の高い男性を、男性は自分より低い女性を求めることが多いです。しかし、最近の女性は165cm前後と高くなっているため、170cm前後の男性は悩むことも多いのではないでしょうか。
しかし、女性は目線が同じくらいでもさほど気にしないものですので、極端に男性の方が低いという以外はあまり気にしすぎない方がいいでしょう。女性でもそうですが、身長の条件を厳しくしても正直あまり意味はありません。
条件⑥見た目・外見
以前は圧倒的に男性に多かった見た目についての条件ですが、今では女性も男性同様に希望を出す人が増えています。ただ、誰もが認める美男美女はそんなに多くいるわけではありません。なので、あとは好みと許容範囲の問題と言っていいでしょう。
身長と同じように、ここで条件を厳しくし過ぎるのは良くありません。確かに顔を変えることはできなくても、髪形や洋服などで雰囲気のある人に見せることは可能です。「好みを聞きながら、素敵な人に自分が育ててあげよう」くらいの気持ちでいた方が相手は見つかりやすくなります。
条件⑦価値観
「価値観が近い人がいい」などとよく言われますが、これは非常にあいまいな言葉です。どんな価値でも近い方がいいに越したことはありませんが、その内容についてはよく考えておいた方がいいでしょう。
こちらの記事に詳しく記載していますので是非一度読んでみてください。
まとめ
例えば洋服を買おうとしたら、「どんな場面で着るのか」「予算はいくらか」といったことは決めておきますよね。友達の結婚式に着ていく服であれば黒いスーツやパーティードレスなどを考えるのが一般的で、間違ってもTシャツとGパンは選ばないはずです。
婚活での条件出しも同じで、目的やイメージがなければどんな人を選べばいいか分からなくなってしまいます。結婚式なら周りから白い目で見られるくらいで済みますが、結婚となればその比ではありません。何より自分が苦痛を感じながら生活していくのは耐え難いはずです。ですので、しっかりと考えて現実的な条件を出すことが重要です。
ただ、条件を常に絶対と考えるのは危険です。「見た目は好みではなかったけれど、話していたら居心地がよかった」「学歴が希望ほど高くなかったが、普通の企業でまじめに働いていて気にならなくなった」ということはよくあります。肝心な点を外さなければ、条件が多少異なっても問題ないことを覚えておくといいですよ。
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