「結婚相談所に入会を考えているんだけれど、たくさんありすぎてどこにしたらいいか分からない」
「自分に合った結婚相談所を選ぶポイントってあるの?」
最初から結婚相談所を選ぶ人も、マッチングアプリを止めて入会を考えている人も、最初に考えてしまうのは「数ある中からどうやって自分のピッタリの相談所を選べばいいのだろうか?」ということではないでしょうか。
結婚相談所といってもそれぞれ特色があり、マッチングの仕方もさまざまです。今回は結婚相談所の種類やマッチング方法を紹介し、その上で選ぶポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。
結婚相談所のタイプは4つ
結婚相談所にはその特徴によって以下の4つのタイプがあります。
- 全国展開型(大手結婚相談所)
- 地域密着型
- ハイクラス特化型
- オンライン特化型
それぞれの特徴を理解し、どのような相手と出会いたいのかを考えてみましょう。なお、サンセリテ青山は③ハイクラス特化型になります。
タイプ①:全国展開型(大手結婚相談所)
全国展開をしている大手の結婚相談所がこのタイプです。知名度が高く、多くの会員が登録しているため、様々な条件の中から豊富にマッチングの機会を得られるのが特徴です。店舗も多く、社員教育もしっかりしているのでどこの支店でも同じサービスを受けることが可能になっています。規模が大きいのでシステムが整備されており、オンラインと対面サポートを柔軟に利用できる点も人気がある理由のひとつでしょう。
かかる費用には結婚相談所によって幅がありますが、料金プランがいくつも用意されていることが多く、自分にあったペースで活動ができることが多くなっています。
タイプ②:地域密着型
地域密着型の結婚相談所は、店舗があるエリアを中心に会員が集まっています。そのため、例えば地元同士の出会いを重視している人や、地域特有の価値観や環境を共有できる相手を求めている人にとっては、非常に魅力的な選択肢といえます。
地域密着型の結婚相談所は、全国展開型と比べると会員数は少ないことが多いですが、その分ひとりひとりに対する手厚いサポートが魅力です。特に、結婚相談所のスタッフが顔なじみのように親身に対応してくれることが多く、温かみのあるサービスを提供していることが多くなっています。
地域密着型といっても結婚相談所のネットワークに加入していることが多いので、各店舗の会員数が少なくても紹介してもらえることがほとんどです。
タイプ③:ハイクラス特化型
ハイクラス特化型は主に高収入・高学歴・専門職などに従事している一定のステータスを持つ人を入会資格としている結婚相談所です。会員には医師・弁護士・経営者など、社会的に高い地位にある人が多く、同レベルの人かもしくはそういった人と結婚したい人向けとなっています。
通常の結婚相談所よりも特別なパーティー・イベントが開催されることも多く、ラグジュアリーな体験を伴った出会いの場が提供されることが多いのが特徴です。また、個人情報の保護の徹底や店舗内で他の会員と顔を合わせることがないといった配慮がなされています。
アドバイザーなどが親身に相談にのってくれるなどサービスが充実していますが、料金は他の結婚相談所よりも高めに設定されていることが多くなっています。
タイプ④:オンライン特化型
オンライン特化型の結婚相談所は店舗を持たず、インターネット上で全てのサービスを完結できるのが大きな特徴です。オンライン上でプロフィールを登録し、AIを活用したマッチングやお見合い機能などが提供されることが多いです。お見合いはビデオ通話などが使われるため、たとえ海外に住んでいても利用できるのが最大のメリットです。また、店舗がないので料金も他のタイプよりも低めになっています。
いつでもどこでも手軽に婚活できますが、店舗がないため対面でのサポートやフォローが手薄な場合もあります。
結婚相談所のマッチング方法の違い
結婚相談所でのマッチングの方法は、以下のように3種類あります。
- 仲人型
- コンピューターによるデータマッチング型
- 検索システム型
結婚相談所によって組み合わせて使用している場合が少なくありません。それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
方法①:仲人型
仲人型は、経験豊富な結婚相談所のアドバイザーが会員同士を直接仲介するスタイルです。アドバイザーが会員の希望条件・性格・価値観などを面談により聞き取りをし、プロの目で「相性の良さ」を重視したマッチングが行われます。
所属しているアドバイザー同士で密に情報を共有し合い、それぞれの担当者が判断して紹介を行うため、相手の人となりがある程度分かっていることから、「異性とお付き合いをしたことがない」「婚活に自信がない」「自分でどうやって婚活を進めたらいいか分からない」といった不安がある人も安心して婚活を行うことが可能です。
うまくいかないことがあっても「ここはこうした方がいいですよ」などと言ったアドバイスを細かく受けることができ、またいつでも相談に乗ってくれるので、最もサポートが手厚くなっています。
方法②:コンピューターによるデータマッチング型
AIやアルゴリズムを活用して、会員のプロフィール情報や希望条件を基に、相性の良い相手を自動でマッチングするのがデータマッチング型です。多くの結婚相談所で採用されており、データに基づいた客観的な判断ができるのが特徴です。
この方法では短期間で多くの候補者とマッチングが可能で、希望条件に合致した相手を効率よく探せる点が最大のメリットといえます。ただし、あくまでデータに基づいたマッチングですから、実際の相性やフィーリングは会ってみないと分からないといえます。
ただし、仲人型のようなプランも同時に選べる場合もありますので、詳しくはホームページで確認するか、店舗に直接お問い合わせください。
方法③:検索システム型
検索システム型は、会員が自分で結婚相談所の提供するシステムを使い、条件を設定して理想の相手を探す方法です。マッチングアプリのようなイメージだと思っていただければいいでしょう。
利用者は年齢・職業・収入・趣味などの条件を入力し、希望に合った相手を探します。マッチングにはプロの目やコンピューターなどの判断が一切入らないことから、自分が気に入った相手に自由に申し込みができるのがメリットです。たくさんの異性のプロフィールを見ながら探していく楽しさもあります。
ただ、相手の希望に合致していない人にも申し込みが可能であるため、自分の希望だけで相手を選んでしまうとお見合いそのものが成立しない可能性も高くなります。
結婚相談所のネットワークや認証についてもチェック!
「小さな結婚相談所では会員も少ない」と思われがちですが、それを補うシステムが存在します。また、優良な結婚相談所に与えられる認証についてもご紹介します。
加盟している結婚相談所のネットワーク
多くの結婚相談所は、特定のネットワークに加盟しており、このネットワークを通じて他の相談所とも連携しています。加盟しているネットワークが大きければ大きいほど、より多くの会員と出会うチャンスが広がります。複数のネットワークに加盟している場合は、出会いの分母が大きくなるということになります。連携している場合は必ず記載がありますので確認をしてみてください。
また、現在では「スクラム」や「コネクトシップ」のような連盟同士・連盟と婚活事業者(アプリなど)が提携したプラットフォームもあります。
日本結婚相談所連盟(IBJ)
IBJは加盟結婚相談所が4,428社、登録会員数は94,763名(2024年10月現在)を誇り、業界最大手の結婚相談所ネットワークです。
IBJは、アドバイザーの育成システムを独自に整えており、加盟店が質の高いサポートを提供できる体制を確立しています。また、IBJは「IBJメンバーズ」という直営の結婚相談所もあり、グループ会社としてサンマリエやツヴァイも運営しています。さらに、オーネットとも資本業務提携を結び、段階的にデータを連携しているところです。
各結婚相談所を通すだけでなく、お見合いシステムアプリ「IBJS」を利用すればIBJ会員を検索することも可能です。また、男女ともに有料の婚活アプリ「ブライダルネット」も運営しています。
日本ブライダル連盟(IBU)
IBUは加盟結婚相談所が1,600社、登録会員数は約66,000名(2024年10月現在)と、日本で最も歴史の長い結婚相談所ネットワークです。
IBUは加盟している結婚相談所が全て仲人型の結婚相談所となっています。会員の希望条件に合った相手を仲人が探し、丁寧なサポートを提供するのが強みです。また、希望条件にマッチした会員がいる他の結婚相談所から「スカウト」される仕組みがあり、効率的に理想の相手を見つけられるサービスを行っています(別途申し込みが必要)。
全国結婚相談事業者連盟(TMS)
TMSは加盟結婚相談所が1,936社、登録会員数は87,460名(2024年10月現在)を誇る結婚相談所ネットワークです。「ベルサイユのばら」をイメージキャラクターに使用していることから、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
自宅から相手を検索できる「TMSメンバーズネットシステム」を提供しており、お互いにお気に入り登録することでマッチングが成立する仕組みです。さらに、アドバイザーからの紹介やAIを活用したマッチングも可能で、様々な出会い方を提供しています。
グループ会社として「仲人協会」(日本仲人協会とは異なる組織)もあり、サポート体制が充実しています。加えて、連盟同士で連携する「スクラム」にも加入しています。
認証を受けているとより安心
結婚相談所を選ぶ際に、信頼性や安全性を確認するために重要なのが第三者による認証制度です。結婚相談所のサービスや運営が適切であることを証明するため、業界ではいくつかの認証制度が取り入れられています。これらの認証は、会員の個人情報の保護や透明性を確保するための基準を設け、相談所の信頼性を高める役割を果たしています。
マル適マーク・結婚相手紹介サービス認証制度(CMS)
CMSは経済産業省が作成した「結婚相手紹介サービス業に関するガイドライン」をもとに、特定非営利活動法人日本ライフデザインカウンセラー協会が認定しています。
認証は結婚相談所が消費者保護や情報管理に関して厳しい基準を満たしているかを確認した上で付与されます。CMSを取得している結婚相談所は、透明性の高い料金体系や、契約時の説明義務を守ることが求められ、会員が安心して利用できる環境を提供している証となっています。
結婚相手紹介サービス個人情報保護認証制度(IMS)
IMSは結婚相談所が個人情報を適切に管理・保護していることを証明する認証制度です。日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が認証しており、結婚相談所が会員の個人情報を安全に管理し、漏洩防止対策を徹底していることが条件となっています。
結婚相談所の選び方のポイント
結婚相談所のタイプやシステムを頭に入れたら、次は実際にホームページを見たり資料を取り寄せたりして検討をしていきます。ここでは結婚相談所を比較する際に見るべきポイントについて解説します。
- 費用(料金体系)
- 会員数や会員の年齢層
- 利用しやすさ
- アドバイザーの質
- 紹介可能人数
費用(料金体系)
結婚相談所に入会すると必ずかかる主な費用は「初期費用(入会金)」「月会費」「お見合い料」「成婚料」の4つです。これらは結婚相談所によってかなり差がありますし、相談所内でも男女に差があることも多くなっています。また、オンライン特化型の相談所や検索システム型のマッチングプランではそもそもお見合いがないのでお見合い料はかかりません。
初期費用や月会費が安くてもお見合い料や成婚料が高い場合や、初期費用が安くて月会費が高い場合もあります。予算やどんなペースで活動するのかを考え、費用とサービス内容のバランスを考えるのがポイントです。同時に料金に何が含まれているのかをしっかり確認して下さい。例えば、アドバイザーとのカウンセリングやお見合い料が含まれているのか、別途費用がかかるのかで、実際の支払い額が大きく変わる場合があるからです。
コストが高い相談所ほど手厚いサポートが期待できますが、自分がどんなサービスを必要としているのかをよく考えて結婚相談所を選びましょう。
会員数や会員の年齢層
結婚相談所の会員数や年齢層も、選び方の重要なポイントです。会員数と自分が希望する年齢層の会員が多いほど、マッチングの機会は増えます。中高年専門や、年齢制限を設けている結婚相談所もありますので該当するかどうかも確認して下さい。
ただし、結婚相談所のマッチングは最終的にお互いが合意しなければ成立しません。自分の希望が必ず通るとは限りませんので、その点には注意が必要です。
利用しやすさ
結婚相談所が自宅や勤務先から通いにくい場所にあると、どうしても足が遠のいてしまう可能性があります。できるだけ利用しやすい、通勤経路の途中やショッピングなどによく出掛ける場所にある相談所を選ぶといいでしょう。また、オンラインでの相談などが可能かどうかも要チェックです。
オンライン特化型の相談所や検索システム型のマッチングプランの場合は、システムが見やすく使いやすいかがポイントになります。使用方法などについての問い合わせ窓口があるか、連絡すればすぐに対応してくれるかといった点も確認して下さい。
アドバイザーの質
仲人型の結婚相談所(もしくはプラン)を選択した場合、婚活がうまくいくかどうかはアドバイザーにかかっているといっても過言ではありません。アドバイザーは、婚活をサポートするだけでなく、悩みや不安を相談できる心強い存在です。結婚相談所によっては、アドバイザーの経験年数や対応に違いがあるため、どれだけの実績を持っているかを確認しておくと良いでしょう。
アドバイザーの質は「相談しやすいか」「親身になって話を聞いてくれるか」「自分の希望に耳を傾けてくれるか」といった点で判断できます。人には相性というものがあるので全てのアドバイザーとうまく行くとは限りませんが、その場合に変更が可能かどうかを確認することもチェックしておきましょう。
紹介可能人数
結婚相談所では、規則やプランによって、月ごとに紹介できる人数が決まっていることがほとんどです。一般的にはひと月に2~6人ほどが多いようですが、必ずチェックしておきたい項目です。ただし、これはお見合いを申し込める人数ではないので注意が必要です(申し込み可能な人数にも上限があります)。
お見合いは申し込めば必ず組めるものではありません。一般的には6~7%ほど。若い人ほどお見合いは組みやすくなっており、年齢が上がれば1~2%ということもあります。仮に6~7%だとすると、15~16人に申し込んでお見合いが1回組めるというイメージです。
なお、オンライン特化型の結婚相談所でも紹介人数に上限があることがほとんどだと考えていいでしょう。
結婚相談所を選ぶ際はこんなこともチェックしておこう
結婚相談所には独特のルールが存在します。後で「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないように、ここではぜひチェックをしておきたい項目について説明します。
成婚の基準
「成婚」の基準は結婚相談所を選ぶ際に必ず確認しておきましょう。どのような状態を成婚とみなすのかは結婚相談所によって異なるからです。一般的にはプロポーズの承諾や婚約をもって成婚とする場合が多いですが、交際の進展を理由に成婚扱いとするケースもあります。また、真剣交際の期間が〇ヶ月経った時点で成婚とするというルールを設けている相談所もあります。
なお、結婚相談所では婚前交渉を禁じています。これは体の関係を持つことだけでなく、泊りがけで旅行に行く・同棲をするといったことも含まれます。これは望まない妊娠や性感染症にかかるなどのトラブルを避けるためのルールです。破ってしまうと強制退会と罰金の支払いをしなければならないことも多くなっています。
中途退会が可能かどうか
入会前には中途退会の条件や手続きについても確認しておくと安心です。転勤で通えなくなったり結婚相談所が自分に合っていないと感じたりした場合がないとは言えません。
結婚相談所によっては退会時に一定の違約金や手数料が発生する場合もあります。また、退会手続きが複雑で、書類の提出や一定期間前に申請が必要なこともあるため、事前に契約内容をしっかり確認しておきましょう。ただし、大手の結婚相談所では別の支店への移動が可能となっています。
まとめ:無料カウンセリングや体験も積極的に利用しよう
結婚相談所を選ぶ際は、予算・利用のしやすさ・会員層・アドバイザーの質などをしっかり比較することが大切です。自分に合った相談所を見つけるためには、各相談所が提供しているサービス内容やマッチング方法を確認しましょう。
多くの結婚相談所では、無料体験やカウンセリングを実施しているため、いくつかの相談所を実際に試してみるのがおすすめです。こうした体験を通じて、相談所の雰囲気やサポートの質を把握し、自分に最適な環境を見極めてくださいね!
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