第8回 サンセリテ×Guest対談
九島 辰也 × サンセリテ

「たし算」の出逢いが結婚へとつながる

数々の自動車雑誌の編集長などを経験し、そのセンスの良さからメンズライフスタイル誌「LEON」の副編集長のご経験もある九島さん、自動車のみならず、ゴルフやマリンスポーツなど多趣味な九島さんに、結婚観や趣味によって磨かれる人間性について伺いました。

九島 辰也

「あこがれ」の対象を持てば人間は自然に磨かれていく

川部

とても雰囲気がおありの九島さんですが、お若い頃は、どんな場所で遊んでいらしたんですか?

九島

地元が自由が丘だったので、六本木や渋谷が多かったですね。ちょうどキサナ(キサナドゥ)というディスコがナバーナに変わって……という時代で。第二次サーフィンブーム世代だったので、昼間は鵠沼などの湘南でサーフィンをしていました。

川部

その頃からお車に興味があったんですか?

九島

そうですね。初めて自分の車を持ったのは18歳の時でした。

川部

どんなお車に乗っていらしたんですか?

九島

アウディの80GLEという車で、若草色のメタリックカラーだったかな?これにキャリアを付けて、サーフィンに出かけていました。

川部

10代でアウディに乗るって、すごいですね。ご両親から譲られたのですか?

九島

いやいや、自分で手に入れました。その頃はBMWが流行り始めていたのですが、微妙に外したセレクトにするのがかっこいいと考えて。ど真ん中から外すと、ちょっと割安で買えたというのもありますね(笑)

川部

夜はどんな風に楽しまれていたのですか?

九島

当時はカフェバーもブームで、いろんなカクテルが若者にも浸透していった時代。僕も渋谷のバーでカウンターに入らせてもらって、いろいろなレシピを勉強したもんです。

川部

女性にモテるカクテルはありましたか?

九島

初めは珍しい、難しいレシピのカクテルがかっこいいと思っていたのですが、次第にシンプルなものほどダンディーと感じるようになりました。ドライマティーニひとつとってもレシピは様々。ジンとベルモットの割合はもちろん、レモンビールをどう噴きかけるとか、ジンの銘柄はなんにするとか……。イギリスの宰相チャーチルは、ベルモットのラベルを眺めながらジンを飲むという逸話がありましたね。

川部

適度にウンチクやこだわりを持っていることが魅力的と感じる女性は多いです。車ひとつとっても、色々な楽しみ方がありますよね?

九島

そうですね、いじったり乗ったり色々な楽しみ方がありますが、僕はブランドヒストリーや、その車の立ち位置を知ることが好きなんです。もちろん、運転している時も「車と会話している」という楽しみがあります。遊びでもなんでも、興味が広がると知識も増えるし、会話のネタも豊富になりますよね。

川部

私も色々な方と接しますが、遊びの経験値が豊富な男性は間口が広いと感じます。遊びが得意でないという方は、どうやって趣味を広げていけばいいんでしょうか?

九島

社会に出てからと学生時代の遊びはやはり違いますし、遊びでもなんでも、「もう遅い」ということはないと思いますよ。僕の趣味だってゴルフやクルーザーと、どんどん増える一方ですし、気が付いたらどんどんチャレンジしていけばいいんです。例えば僕はアメリカのインディアナ州に留学していたことがあるのですが、それは39歳の時ですよ。

川部

39歳ですか?それはずいぶん思い切った行動ですね。その行動力や好奇心は、どんなところから生まれるんでしょうか?

九島

憧れの人や物、ではないでしょうか。僕の場合は「特捜刑事マイアミ・バイス」なんかのドラマの雰囲気にすごく憧れていたのですが、ファッションにしろ、ライフスタイルにしろ、憧れの対象があれば人は自然と研究していくもの。現実、映画、なんでもいいので憧れの対象を見つけ、興味をもつことから始めると自然と人間性が磨かれると思います。

九島 辰也

趣味の範囲を広げれば共通項は増えていく

川部

九島さんのように好きなことをお仕事になさっているのはいいですね。

九島

でも、かなり回り道をしているんですよ。初めは外資系の広告会社で働いていましたし。でも、野茂英雄選手がドジャースに行った頃「人は好きなことをして生きてもいいんだ!」と気が付きまして。それが30歳くらいの時で、勤めていた広告会社を辞め、自動車雑誌の編集という世界に飛び込んだんです。

川部

その決断によって、今でも「車に乗る、知る」ということが仕事に繋がっているのですから、素晴らしいです。現在はどんなお車に乗っていらっしゃるんですか?

九島

993型ポルシェ911タルガと、メルセデスベンツG500Lです。

川部

ずいぶんと男性的な車ですが、奥さまもそれに乗られるんですか?

九島

乗りますね。ただし、ぶつけたり傷が付いても文句は言いませんよ。彼女は「車が趣味」というほどではないですしね。

川部

会員さまがお相手を探すとき、同じ趣味を持っていないと会話やフィーリングが合わないのではと心配される方が多いです。

九島

全く同じ趣味でなくとも、趣味をもっと大きく捉えれば共通項は広がるのでは?例えば僕はサーフィンやクルーザーが好きですが、妻はサーフィンをやりません。でも彼女は浜辺で一人で過ごすのが好きなので、海に行くときは一緒に行く。すると共通の趣味が「海」となるわけです。同様に、男性がドライブ好き、女性は温泉が好きならば、車で温泉に行くことが二人の共通の趣味になり得ますよね。ちなみに、温泉好きな男性はぜひ結婚されたほうがいいです。ちょっと良い旅館に泊まろうと思っても、一人や男性同士では泊まりにくいですから。

川部

なるほど、趣味の捉え方や遊び方ひとつで、互いの共通項が増える瞬間があるんですね。

九島

そうですよ。御社で拝見できるプロフィールシートも、想像力を使って読むといいんです。住んでいる地域だけでも、その人の趣味・嗜好が垣間見えることもありますよ。自分と相性の良さそうな人は「港区在住」か、それとも「横浜市在住」なのかなど、イマジネーションひとつで自分のとの共通点が見つかるかもしれません。

離婚経験はマイナスではない

川部

私どもは結婚に至るまでの「出逢い」をプロディースさせていただいているのですが、いわゆる「結婚相談所」に対して、どのような印象をお持ちですか?

九島

今の時代、様々な出逢い方や情報があふれていて、かえって結婚を躊躇してしまうこともある。だから、御社のようなお仕事はNPOでやっても良い内容だと思うんですよ。

川部

九島さまは奥さまとどのように出逢われたのですか?

九島

結婚前、妻は外車ディーラーの広報をやっていたので、業界内という意味では職場結婚ですね。

川部

お仕事に理解があるのはいいですね。奥さまからお仕事に対するアドバイスを受けることもございますか?

九島

ありますねぇ。それこそ「もう少し大きく請求してもいいんじゃない?」なんてコソッと言われることもありますし(笑)。くじけているときも後押しをしてくれる、心強い存在です。

川部

ご結婚はおいくつの時ですか?

九島

39歳のときに結婚して、もう7年目。でも僕は再婚なんです、30代前半で初めての結婚をしたのですが、その頃は転職やらなんやらで仕事がとにかく忙しくて、相手の方には申し訳なかったなと思います。ただ、自分でも言うのも何ですが、バツイチの人っていいですよ(笑)。

川部

弊社にも再婚を希望されて入会される方がいらっしゃいますが、私どもはバツイチではなく「マルイチ」と表現しているんです。

九島

あ、それはいいですね。僕も実感していますが、離婚経験によって「結婚生活がスムーズにいく方法」がなんとなく分かるんです。自分に余裕が出て、相手を思いやることもできるようになりましたし。

川部

九島さん流の結婚生活がうまくいく秘訣というのはありますか?

九島

一言では難しいですが、お互い無理をしないということでしょうか。全部を無理に合わせる必要はないけれど、尊重はするというか。

川部

相手を尊重することは、簡単なようで難しいんですよね。

九島

価値観が異なるのは人間だから当たり前というのを忘れると、ストレスはどんどんたまってしまう。必ずしも趣味が一緒である必要はないけれど、物事の楽しみ方が一致していると結婚生活もうまくいきやすいのではと思います。

互いを尊重できる「たし算」の関係が理想的

川部

九島さまはとても奥さまと仲が良いようですが、ときには夫婦喧嘩ということも……?

九島

そりゃ、しますよ。でも引きずらないですね。4泊5日で国内の世界遺産をクラシックカーで巡る「ラリーニッポン」というイベントに夫婦で毎年出ているんですが、これは夜にパーティーがあるんです。するとイベント中にケンカをしたカップルはすぐに分かる。パーティー中もしゃべらなかったり、目を合わせなかったり…。

川部

イベント中にケンカ……ですか?

九島

そのイベントでは助手席の人はナビゲーターとして指示を出すんです。その指示の出し方や地図の読み方で「もっと早く指示出して!」なんてケンカになってしまうんですね(笑)。でもこのイベント、昼間の運転中は汗や油まみれで汚くても、パーティーではパリっと決めていらっしゃるようなエスタブリッシュな年配の参加者が多くて、それがまた「自分もそういう風に年を取りたい」と感じさせてくれますね。

川部

決めるときは決める、という男性は素敵ですよね。ちなみに、会員さまの中でも「旅」は男女問わず人気の高い趣味です。

九島

そうでしょうね。夫婦は共通で楽しめるイベントをたくさんやったほうがいいし、旅はその最たるもの。我が家は海外試乗会の仕事の際に妻が同行することもあります。もちろん仕事の時は別行動で、例えばニースまでは一緒に行って、そこから先の行き先は別、試乗会が終わったらまた合流するとかですが。

川部

要所で一緒に楽しめるわけですね。奥様は英語がお得意でいらっしゃるんですか?

九島

それが、そうでもないんです。でも、買い物でも何でも、とにかく目的を遂行しようとしたときのアグレッシブさにはいつも感心してしまいますね。旅に限らず、互いの価値観の違いを「マイナス」と捉えるよりも「そんな考え方もあるんだ」と捉えるほうが、パートナーとの関係はきっと長続きするはず。お見合いも減点方式ではなく、「こんな良いところがあるんだ」とたし算で考えていくと、結婚へとつながりやすいんではないでしょうか。

川部

たし算の出逢いって、とてもいいですね。ところで九島さまは、奥さまに「愛してるよ」なんて伝えられることは……?

九島

いや、僕は言いたいほうなんですけれども、逆に断られてしまいます(笑)。でも、洋服が似合っているとか、そう言うのははっきりと伝えるようにしていますね。

川部

褒めることはとても大切。会員さまにも、よくアドバイス差し上げるんです。褒められて嬉しくない人はいませんからね。

教養や知識の会話に活かせるバランスの良い人になろう

川部

お食事はやはり仕事柄、外食が多いのでしょうか?

九島

それが僕は家で食べるのが好きなので、なるべく家で夕食をとるようにしています。

川部

奥様のお料理はいかがですか?

九島

そりゃ美味しいですよ。あ、そういえば食事でも価値観の違いに気が付いたことがありますね。僕はあまり飲めないので、初めからご飯が出てくるようなボリュームのある献立が好きなんですが、妻はお酒が好きなのでおつまみ的なおかずが前半に出てくるんです。最初はこれに驚いたこともありましたね。。

川部

でもバラエティに富んだ食卓にしてくださるのは嬉しいですね。男性会員の中には、お料理上手な女性を求められる方がやはり多いですよ。

九島

なるほど。他にはどんな人物像を求める傾向にありますか?

川部

最近ですと、男女問わず知的な人を求める方が多いですね。あと、女性が求める男性像としては、何か一つ突出しているよりも、バランスの良い方を求める傾向にあります。

九島

あぁ、バランスがとれているって大切。これは女性にも言えるんじゃないですかね。彼女と奥さんになる人は違いますから。あと、知的とは言っても、ただ知っているだけではダメ。「今日、久兵衛でお寿司を食べてきたよ」と言ったら「あら、いいわね。じゃあ今度、すきやばし次郎に連れて行ってね」と返せるような、そういう教養とセンスです。

川部

同感です。知っているからと言って、それをひけらかすだけでは男女問わず、引いてしまいますよね。お見合いの場合は、会話以前の「第一印象」も大きなウエイトを占めているのですが、第一印象を良くするコツは何かありますでしょうか?

九島

まずは背筋を伸ばして、凛とした佇まいにすること。これだけでも5倍増しになると思います。それと、女性は「ギャップ」を持つことも魅力の一つ、非常にフェミニンな洋服でまとめているけれども、メンズの時計をはめてちょっと外すとか。

川部

その人が持つ魅力を、ギャップが引き立てるんですね。最後に、会員さまへより良い出逢いを得るためのアドバイスがあれば、お願いします。

九島

過剰にならない程度に自信を持ったら、後はとにかく会ってみることが大切。どんなタイミングで良い結婚相手をめぐり逢えるか分からないし、カウンセラーさんのような第三者だからこそ分かる相性が、結婚相手には最適ということもあります。自分で視野を狭くしてしまわないで、積極的になってみてください。

九島 辰也

Guest Profile

モータージャーナリスト/PRアドバイザー
2010~2011日本カーオブザイヤー選考委員
日本ボートオブザイヤー選考委員

九島 辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から自動車雑誌の編集へと転職。「Car EX」(世界文化社)の副編集長、「アメリカンSUV/ヨーロピアンSUV&WAGON」(エイ出版社)編集長などを経験後フリーに転身し、「LEON」(主婦と生活社)副編集長としても活躍。現在はモータージャーナリストと並行してゴルフ、旅、マリンスポーツに関するコラム執筆やPR業務にも携わり、箱根の名旅館「強羅天翠」のアドバイザーも務めている。

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